インド鉄鋼業で組合が勝利
2021-10-25
【JCM記事要約】
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2021年10月25日:インダストリオール加盟組織のINMFとSMEFIを含むインドの組合は、スチール・オーソリティー・オブ・インディア(SAIL)およびラシュトリヤ・イスパット・ニガム(RINL)で待望の賃金協約の妥結に成功し、10万人を超える従業員に利益をもたらした。
10月22日に全国鉄鋼業合同委員会(NJCS)が締結した賃金協約は、2017年1月から保留となっていた。正社員は、最低保証給付の13%引き上げと付加給付・手当の26.5%増額だけ支給される。
2020年4月1日からの未払賃金は、SAIL従業員については一括で支払われる。RINL従業員については、現地の労使が支給日を決定する。
「SAILとRINLは主要鉄鋼会社として、ディーセント・ワークを達成するために組合と協調する責任がある。パンデミックによる厳しい経済情勢下で、双方が納得できる解決に至ったことに満足している」とINMF会長兼インダストリオール執行委員のG・サンジーバ・レディー博士は述べた。
この協約は11月に鉄鋼省に承認されると予想され、労働者は11月分の賃上げを12月に支給される。協約の有効期間は2017年1月1日からの10年間である。
「交渉は厳しかったが、一貫した共同活動によって好ましい結果を達成した。今回の合意に至ることができたのは、ひとえに工場レベルの強力な支援のおかげだ」とインダストリオール執行委員を務めるサンジャイ・バダブカールSMEFI書記長は述べた。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は、この勝利に関して組合を祝福した。
「鉄鋼労組が集中的に注力し、他の民間鉄鋼メーカーに、この協約をインド鉄鋼業の全国ガイドラインとして尊重し、これに従うよう促すことを期待している」
NJCSは、SAIL/RINL経営陣とインドの中央労働組合連盟5団体で構成され、賃金と他のすべての社会・経済条件等を決定する。
SAILは公共部門の製鉄会社で、国内に多数の工場と約20の炭鉱・鉄鉱石鉱山がある。RINLはビシャカパトナムに主要鉄鋼工場を所有している。
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