カナダのロールスロイス工場でロックアウト
2022-03-19
【JCM記事要約】
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2022年3月19日:ロールスロイス・カナダは3月15日、モントリオールのコート・ド・リエッセ航空機エンジン整備工場で、交渉の進展について議論するために総会に出席していた労働者530人をロックアウトした。
530人の航空機エンジン整備労働者は、2020年3月から労働協約がない状態にある。交渉の進展は遅く、この総会において労働者は賛成94%で、適切な時期にストを指示する権限を組合に与えることに賛成した。この会合で、同社の社長はロックアウトを宣言した。これを受けて組合は直ちに権限を行使し、ストを指示した。労働者は、その日午後1時にロックアウトが始まってから工場正門前でピケを張っている。
労働者たちは、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のSyndicat des travailleuses et des travailleurs de Rolls-Royce Canada(CSN)によって代表されている。同労組は5年協約を求めており、とりわけ、年金・団体保険計画の孤児条項の撤廃、賃金と勤務表の改善、休暇の増加を要求している。
「私たちは交渉の場で何カ月も、ロールスロイス労働者のニーズを考慮するよう主張してきた」とフレデリック・ラベル組合会長は説明する。
「使用者側の対応は期待外れだ。経営側が素っ気ない態度を取るほど、私たちの帰属意識が損なわれる。私たちはこの事業の中心にいる。業界で優秀と認められている私たちの労働がなければ、ロールスロイスはリーダーを名乗ることができないだろう。私たちは再び敬意をもって扱われたい」
同労組は昨日のスト権確立投票の前に、いくつかの行動を組織し、労働者が要求に全力で取り組んでいることを使用者側に明確に示した。大勢の組合員が参加した。ここ数カ月間に25回の交渉が行われ、組合員は進展を見守っている。交渉委員会への強い支持がある。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は同労組に支援メッセージを送り、次のように述べた。
「特にコート・ド・リエッセ工場の専門労働者530人が2020年3月から労働協約のない状態にあることを考えると、会社側が交渉のさなかに社会的対話よりもロックアウトを選んだことは受け入れ難い」
写真:CSN