ベラルーシの独立組合弾圧に反対
2022-04-20
【JCM記事要約】
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2022年4月20日:インダストリオール・グローバルユニオンは、ベラルーシの独立労働組合運動に対する弾圧の強化を非難し、拘束された活動家の釈放を要求している。
ベラルーシの独立組合運動に対する最新の露骨な攻撃は4月19日に発生した。
ベラルーシ民主労働組合会議(BKDP)とその加盟組合――インダストリオール加盟組織の自由金属労組(SPM)とベラルーシ通信・電子産業労組(REP)を含む――の事務所が捜索を受けた。組合の指導者・活動家の自宅も捜索され、デジタル装置や組合の文書が押収された。以下の組合指導者・活動家が拘束された。Alexander Yaroshuk、Sergey Antusevich、Irina Bud-Gusaim、Nikolay Sharakh、Gennady Fedynich、Yana Malash、Vitaly Chichmarev、Vadim Payvin、Mikhail Gromov、Aleksander Bukhvostov、Igor Komlik、Vasiliy Bersenev、Dmitry Borodko
それに先立つ4月7日、ベラルーシ国家保安委員会(KGB)は、ベラルーシ通信・電子産業労組を過激派組織に指定し、同労組の活動を禁止した。REPは、国内法と国際法を慎重に守りながら活動を運営している同労組が、なぜ過激派組織とみなされたのかについて、KGBに書面による説明を求めた。それに対する回答が、新たな捜索と拘束だった。
ベラルーシの組合は2020年8月から攻撃を受けており、組合事務所や組合指導者・活動家の自宅が捜索され、労働者の権利を求めて闘う人々が行政処分や拘束、禁固の対象になっている。このところ、組合活動家の尋問、組合事務所へのビデオ装置や盗聴器の違法な設置、組合員に組合脱退を迫る圧力が目立つようになっている。
ベラルーシは、民主的な労働者組織の弾圧によって、同国が批准済みの国際的義務(結社の自由および団結権保護に関するILO第87号条約など)に違反している。
ILO結社の自由委員会は3月、2004年ILO調査委員会の主要な勧告の実施を怠り続けていることを理由に、ベラルーシ政府を厳しく批判した。最近数年間にベラルーシに関してILOに証言した何人かの組合代表も拘束されている。インダストリオール・グローバル・ユニオンはILOに対し、この事態に緊急に介入するよう求めている。
これらの侵害を直ちにやめなければならない。
拘留中の組合指導者・活動家全員を即時釈放し、すべての訴えを取り下げ、組合が国内・国際法に沿って組合活動を実施できるようにすることを要求する。ベラルーシ通信・電子産業労組を過激派組織のリストから削除し、労働組合活動の続行を許可することが絶対に必要である。
ベラルーシに対し、組合運動に対する弾圧を一切やめ、社会的対話に基づいて労働組合との協力関係構築に着手することも要請する。