アルセロール・ミッタル南アフリカと賃金協約を締結
2022-05-31
【JCM記事要約】
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2022年5月31日:2週間のストで労働者が街頭を行進し、同時に交渉を行った結果、南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、アルセロール・ミッタル南アフリカとインフレ率を上回る6.5%の賃上げ協約を結んだ。
5月25日に締結された増額により、住宅手当、残留手当、強制残業手当、年金、交代勤務手当、待機手当、その他の手当も同率で引き上げられる。NUMSAによると、この増額は6月に遡って適用され、労働者はそれぞれ5000ランド(320米ドル)の1回だけの任意現金給付も受け取る。
このストは、7%の増額要求を掲げて5月11日に始まった。インダストリオール・グローバルユニオン傘下のNUMSAはストライキ中、この製鉄会社が2021年に多額の利益を計上したことを強調した。
アルセロール・ミッタルは、バンダービールパーク、フェリーニヒング、サルダーニャ、ニューカッスルに工場があり、裁判所を通してストを阻止しようとしたが、敗訴した。組合側は労働裁判所で、労働者には憲法で保障されたスト権があり、この権利は労働法によって保護されていると主張した。裁判所は、ストを中止させることはできないというNUMSAの主張に同意した。というのもアルセロール・ミッタルは、自社の鉄鋼生産部門の一部を必要不可欠なサービス(労働者はスト実施を禁止される)と宣言するよう申請中だからである。裁判所の判決後にストが継続し、同時に交渉が続けられた。
イルヴィン・ジムNUMSA書記長は言う。
「4月から発効し、2023年3月31日に失効する1年協約に署名した。使用者側は当初0%を提示してきた。私たちは大きく前進し、この結果を達成した。この協約は、賃金・労働条件改善を求めて闘うために究極の犠牲を払った、すべてのNUMSA組合員の勝利だ。彼らは自分たちのためだけではなく、将来世代の労働者のためにも尽力した。COVID-19パンデミック下でインフレ率を超える増額を達成することは大きな実績であり、彼ら抜きでは実現できなかっただろう。従業員を代表してこの協約を確保するために極めて熱心に働いてくれたNUMSA役員にも感謝したい」
「南アフリカで生活費が上昇している時期に、この賃金妥結を勝ち取ったNUMSAを祝福する。同労組が生活賃金と労働基準改善を求めて、決意を固めて好戦的に闘い続けていることは称賛に値する」とインダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所所長のポール・フランス・ヌデソミンは言う。
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