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第148号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2022年7月12日)

13カ月のキャンペーンで組合が勝利

2022-05-19

【JCM記事要約】

  • ランジェリーブランドへ供給を行うタイの工場が事前通告なしで労働者を解雇した問題に関し、労働組合による13か月間にもおよぶキャンペーンの結果、会社側は労働者へ退職手当や賃金、超過労働手当などを支払うことに同意した。
  • インダストリオールのクローゼン繊維・衣料産業担当部長は、インダストリオールは強力なソーシャル・セーフティーネットによって未払い賃金の問題を解決するよう要求しているとし、今こそ労働組合と世界的ブランドやサプライヤーがグローバルな協定を締結すべき機会だ、と強調した。

 

2022年5月19日:13カ月の持続的キャンペーンの結果、トライアンフ・インターナショナル・タイ労働組合(TITLU)が勝利を収めた。これにより、ブリリアント・アライアンス・タイ・グローバル(BAT)は、不当解雇された労働者1388人にしかるべき金額を支払う。
                                                      

ランジェリーブランドのビクトリアズ・シークレット、トリッド、レーン・ブライアントに供給している工場が、パンデミックと注文不足を理由に突然閉鎖されたため、1388人の労働者は2021年3月に事前通知なしで解雇された。

工場主が支給すべき賃金や超過労働手当、休日手当、退職手当の支払いを拒否したため、女性が大部分を占める労働者は、COVID-19パンデミックの最中に悲惨な状況で放置された。

タイの労働監督官は同社に対し、労働法違反で2億4200万タイ・バーツ(740万米ドル)の支払いを命じた。同社は10年間の分割払いで労働者に支払うと申し出た。これが組合に拒絶されると、会社側は清算手続きに入り、法的義務は果たすと約束した。

それ以上の動きがなかったため、TITLUはタイ繊維労連(TWFT)およびタイ産業労働組合総連合(CILT)とともに何度かデモを行い、同社と政府が労働法に基づく労働者の権利を満たすよう要求した。

インダストリオールは2月14日のバレンタインデーに地域行動デーを組織、オーストラリア、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイの労働組合員が、店舗での行動やソーシャルメディア・キャンペーン、ブランドへの抗議文送付に参加し、労働者への支払いを直ちに行うよう要求した。

交渉の結果、同社は4月末までにランジェリー労働者に合計800万米ドルを支払うことに同意した。この金額には、BATが労働者に支払うべき賃金、超過労働手当、休日手当および退職手当と年利8%が含まれる。

「この大きな勝利は、労働者1388人の退職手当受給権を守るために協力した国際労働運動の成果だ。この成功をもたらしてくれた皆様の尽力に感謝する」とプラシット・プラソップスックCILT会長は言う。

クリスティーナ・ハジャゴス=クローゼン・インダストリオール繊維・衣料産業担当部長は言う。

「労働者とトライアンフ労組指導部、無数の国際連帯行動の不屈の努力により、13カ月に及ぶ闘いの結果、BAT労働者に法定の退職手当を支払うことで合意した」

「こういうわけでインダストリオールは、強力なソーシャル・セーフティーネットによって、繊維・衣料サプライチェーンを悩ませ続けている未払い賃金の問題を解決するよう要求している。今こそ、労働組合と世界的ブランド、サプライヤーが社会的保護に関して強制力のあるグローバルな協定を締結するチャンスだ」

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