TKエレベーターで社会的対話を改善
2022-06-15
【JCM記事要約】
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世界中のTKエレベーター事業の60人を超える労働組合員と従業員代表委員、職場委員が、6月9-10日にオンライン会合を開催、同社における社会的対話と、社会的関係の未来について議論した。
代議員は16カ国の男女労働者5万人以上を代表し、同社が活動する主要な地域を網羅していた。社会的対話の強化をめぐって、活発に、時には熱烈に、しかし常に的を射た議論が行われた。
バーチャルミーティング2日目には、TKEグループ役員で最高人事責任者のフィリップ・フート・バン・フォルミジールを代表とする経営陣が参加した。
クリスティン・オリビエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記次長が開会の辞で次のように述べた。
「社会的対話について議論する際の明確なガイドラインを定めることが重要だ。そして、ここで皆さんに、全世界にさまざまな経験や状況があることを考慮に入れて、ガイドラインの策定を支援してもらわなければならない。皆さんのご支援が重要だ。私たちがしたくないことの1つは、出来合いの手続きを考え出し、トップダウンのアプローチを避けることだからだ」
初日には、労働者代表団のための内部準備、クリスティン・オリビエとグループ従業員代表委員会代表、国際委員会からの情報提供が行われた。アルメル・セビー・インダストリオール・ジェンダー担当部長が、ILO第190号条約にも関係があるジェンダーに基づく暴力と反ハラスメント方針について議論した。
2日目は、市場における同社の今後と、それぞれの国や地域、全世界での社会的対話に関する経営陣の見解をめぐって、激しい討議が行われた。
国際委員会スポークスパーソンのウォルフガング・クラウスが次のように述べた。
「グローバルな社会的対話には、すべての参加者・パートナー間の信頼と連帯が必要だ。これらの前提条件は何よりも重要であり、将来の協定の基礎になる」
60人以上の代議員は、今後の方針と、TKE社内の社会的対話機関がどのようなものになるかについて議論した。
グループ従業員代表委員会のスーザン・ヘルベルガー議長が述べた。
「この会合により、一歩先へ進んだ。グローバル・ネットワークが大きくなった。各国からさらに多くの情報が入るようになっており、よりよく支え合うことができる。今後、共同協定の起草に取りかかる」
TKエレベーターは5万人を超える男女を雇用しており、50カ国以上で大規模な事業を展開している。同社は2020年後半にインダストリオールとグローバル枠組み協定(GFA)を締結した。現在、インダストリオールと加盟組織は独FESの支援によって、このグループで労働者の参加を改善するためにグローバルな社会的対話機関を創設しようとしている。
「TKエレベーターでの強力なGFAの経験を活かして、さらに一歩踏み込み、グローバル・レベルの社会的対話のために適切な手段を追加したい。例えばブラジル、フランス、インドで、紛争解決モデル以外にも激しい討議が必要な問題がいくつかある。進歩的で包括的な社会的対話機関を開発し、労働者と組合が問題を提起して経営陣と適切な対話を始められるようにしたい」とマティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング担当部長は述べた。