フォード・ブラジルに外部委託で罰金
2013-03-07
フォード・ブラジルは、開発センターとテストコースがあるサンパウロ州内陸部タツィ工場での違法外部委託を理由に、4億レアル(2億米ドル)の罰金を科せられた。ブラジルの検察当局によると、フォードは税制上の優遇措置を受けるために、身体障害者の利益を促進する団体AVAPEを通してタツィ工場の労働者を採用した。しかし、10年以上の間にAVAPEから派遣された従業員280人の中に、障害者は1人もいなかった。
マーカース・メネセス・バルベリノ裁判官は、60日以内に当該職務の直接採用を始めなければフォードに1日50万レアル(25万米ドル)の追徴金を科すと言い渡した。AVAPEには罰金を負担する資金がないため、フォードが4億レアル全額を支払わなければならない(全国・州権利基金に2億レアル、身体障害者訓練プログラム投資資金としてタツィ町に2億レアル)。清掃や警備といった付随業務の外部委託は合法的だ、と裁判官は強調した。しかし、AVAPEを通してフォードに採用された労働者は中核的職務に従事していた。