グリーンな航空運輸――労働組合、社会的持続可能性と公正な移行の強力な国際公約を要求
2022-06-21
【JCM記事要約】
|
2022年6月21日:より持続可能な航空運輸部門への移行は、労働者に影響を与える。労働組合は、この部門の公正な移行と公平な転換を確保し、ディーセントな雇用を維持・創出する包括的なプロセスとするために、具体的な措置を要求している。
今週、航空宇宙・航空運輸部門の労働者を代表している国際レベル・欧州レベルの労働組合が会合を開き、9月の国際民間航空機関(ICAO)総会に先立って統一的な立場を議論した。ICAO総会では、持続可能な航空運輸に向けた今後の道筋について、各国政府と主要な業界関係者が合意に至ることが期待される。
航空運輸産業がCOVID危機の継続的影響に対応するという緊急課題に直面しているこの危機的な時期にあって、労働組合は、航空会社と空港、政府、組合が業界全体として協調的対応を取り、この業界を何カ月も悩ませている容量不足、フライトの遅延、窮地に陥ったサービス水準を是正する必要があることを確認した。
労働者の参加は、現在この産業を麻痺させている根本的な問題の解決においてのみならず、業界の長期的な持続可能性と脱炭素に取り組むうえでも決定的に重要である。労働者の参加は、そのような大きな産業変化の社会的管理においても必要不可欠となる。気候の公平性は、結社の自由と団体交渉によって生み出されたディーセント・ワークに基づく労働の公平性なくして存在し得ない。
この会合はインダストリオール・グローバルユニオンと国際運輸労連、それに両者の欧州組織であるインダストリオール・ヨーロッパ労働組合と欧州運輸労連が開催したもので、航空運輸の将来の持続可能性と脱炭素に関するトゥールーズ宣言をめぐる協力の成果である。
航空宇宙部門と航空運輸部門は本質的に関連している。グローバルな労働組合連盟は、これらのプロセスにおいて特に重要であり、共通のニーズを結びつける重要な役割を果たし、それらのニーズを国際的なビジョンと戦略に変換するうえで欠かせない。両部門の労働組合は、サプライチェーン全体のビジョンと、持続可能性およびディーセント・ワークを基盤に構築された国際的な産業戦略に基づいて、部門横断的な合同アプローチを採用することが、大きなチャンスをもたらすと考えている。