インダストリオールとIFメタル、タイのエレクトロラックスで問題解決に尽力
2013-04-12
インダストリオール・グローバルユニオンはスウェーデンの加盟組織IFメタルとともに、GFAパートナーのエレクトロラックスで組合員全員の完全復職による公正な解決を積極的に要求している。
インダストリオールとこのスウェーデン系家電メーカーとのグローバル枠組み協約(GFA)(スウェーデンIFメタルも署名)の枠内で、タイの同社経営陣の反組合的行動に関して交渉・分析が行われた。ラヨーン県の同社洗濯機工場で働く労働者は、2011年2月の組合結成以降、経営陣に激しく迫害されている。
既報のとおり、2013年1月11日に98人の労働者が投獄されたのち大量解雇され、その後、組合はさまざまなキャンペーン戦術により復職を求めて闘っている。工場組合はタイのインダストリオール加盟組織TEAMの支援を受け、解雇された労働者全員の完全復職を求めている。
インダストリオールとIFメタル、タイの労働組合員は、現地・本社経営陣との協議を通じて両レベルで前向きな決定を勝ち取り、経営側は完全復職に同意した。しかし、復職はまだ実現していない。
IFメタルとラヨーン経営陣は2月26日、組合代表8人を含む解雇された労働者全員を可能な限り早く職場復帰させることで合意した。さらに、この合意は3月27日にストックホルム本社で開かれた上級国際経営陣とインダストリオール、IFメタルの国際会議で確認された。この会議では、国際経営陣とIFメタルの代表団が年内に工場を訪問して現地の労使関係を監視するなど、今後の共同作業も決定された。
関係者全員が、グローバル協約に沿って、エレクトロラックス・ラヨーン工場で成熟した建設的な労使関係制度の構築に全力を尽くすことを誓約した。しかし、2月26日の合意は依然として有効だが、現地の工場経営陣はこの解決策を実施して労働者全員を復職させることを怠っている。
スウェーデンはじめ各国のNGOは、エレクトロラックス・タイの重大な労働権侵害についても懸念している。スウェーデンのNGOスウェードウォッチは4月9日、ラヨーン工場における中核的国際労働基準の侵害に関してOECDに苦情を申し立てた。
インダストリオールと加盟組織IFメタルはエレクトロラックスに対し、約束を守ってラヨーンの完全な問題解決と復職を緊急課題として取り上げるよう要求し続けている。