広報ニュース

インダストリオール・ウェブサイトニュース

ホンダ・メキシコが労働者への利益分配を削減

2013-04-17

 2012年の大幅な生産性向上にもかかわらず、ホンダ・メキシコは労働者への利益分配削減を発表、労働者は直ちにストを開始した。

 多国籍企業ホンダのメキシコ工場が今年、州が義務づける利益分配ボーナス(RPTU)の削減を発表したことを受けて、同工場で働く労働者は416日に無期限ストに入った。

 経営側は初会合で、2012年について労働者1人当たり300メキシコ・ペソ(25米ドル未満)の利益分配と8,500ペソ(630米ドル)の別途ボーナスを提示した。これに対して、2011年の利益分配額は67,500ペソ(5,500米ドル)、2010年は48,000ペソ(3,900米ドル)だった。しかし、2012年の生産販売は2011年を上回っていた。実際に、CR-Vの生産台数は2011年の45,390台に対し、2012年は65,256台である。

 さらにホンダ・メキシコ経営陣は、労働者が代表組織に選んだホンダ・メキシコ合同労組(STUHM)との交渉を拒否、SETEAMIと呼ばれる保護協約組合を承認し、同労組との交渉を続けている。

 「この提示への私たちの反応は不信感だ」とSTUHMはプレスリリースで述べ、次のように付け加えている。「利益分配も同様に増額すべきであり、少なくとも60%は引き上げなければならない。明らかに、同社が労働者への公正な利益分配を拒否する正当な理由はない」

 STUHMの報告によると、労働者は会社側の発表に激怒し、日勤の作業停止について直ちに合意、2直と3直の労働者も続いてストに加わることになった。同工場で働く約2,400人の労働者のうち、すでに1,500人が作業を停止している。

 「このストは職場の権利を求める闘いにおいて必要かつ合法的な行動だと私たちは考えている。2013417日(水)の夜明けにエルサルト工場で私たちに合流し、絶えず権利を攻撃してくる経営陣に対抗して数千人の労働者が立ち上がる姿を目撃してほしい」とSTUHMは書いている。

 インダストリオール・グローバルユニオンは、先月労働者が作業中に死亡したメキシコでホンダの行動を注視している。この事故に関し、会社側は労働者の懸念に対して沈黙を守っている。

 インダストリオールは、メキシコのホンダ労働者が会社に干渉されずに、どの組合に代表してもらいたいかを自由かつ民主的に決定する権利を行使できるようにすることを要求する。

« 前のニュース  次のニュース »