エアバス、チュニジアで労働者の権利尊重を拒否
2013-05-02
チュニス郊外のフォーカナで、仏ラテコエール・グループ(エアバスの下請業者)の子会社ラテレックの女性労働者が、労働組合権の尊重を要求した。これを受けて会社側は、チュニジアから撤退すると威嚇している。4月29日、ラテレックの労働者を代表するインダストリオール加盟組織のチュニジア金属一般労連(UGTT)はチュニスのフランスの大使館前でデモを行い、ラテレックにおける労働組合権の尊重を要求した。
4月15日、5人の労働者が不当解雇された。うち3人は活動的な組合代表である。「威信を失わずに雇用を維持したい」とSEAラテレック・フォーカナUGTT支部組合のソニア・ジェバリ書記長は述べた。
SEAラテレックは2005年にフランスからチュニス郊外のフォーカナに生産の一部を移転した。労働者は2010年に組織化されて以来ずっと、レイオフや買収工作、侮辱、虐待的な制裁、隔離、女性差別的発言、殺害の脅迫といった組織ぐるみの組合弾圧にさらされている。
労働者が屈服を拒否すると、フランスの経営陣は2012年9月に1カ月のロックアウトを実施し、一時的にフランスに生産を移転した。2012年10月から2013年4月までに200人の臨時雇用が失われ、年内にさらに200人の雇用が削減される。
同社は現在、チュニジアの労働法遵守と工場における労働組合活動の許可を拒否し、チュニジアから撤退すると威嚇している。
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