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第176号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2024年6月5日)

ブラジルのルノー労働者が25日超えるスト

2024-06-04

2024年6月4日:サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのルノー・ホース工場の労働者は、安全衛生条件の改善をめぐって5月7日からストに入っており、使用者に交渉の場に戻るよう求めている。


インダストリオールに加盟している全国金属総連合(CNTM)傘下の大クリティバ金属労組(SMC)組合員は、組立ライン労働者の条件改善を求めてストを決行した。十分な労働者がいなければ仕事量がさらに重くなる、と同労組は言う。従業員は休憩やトイレ使用に総労働時間の5%しか与えられておらず、これは労働者の安全衛生を危険にさらしている、とSMCは言う。

組合側の重要な要求は以下のとおり。

  • 生産要求を満たして最近のレイオフを埋め合わせるための労働者300人の追加採用
  • 健康保険制度の改善
  • 従業員利益分配制度の改善
  • 会社が提供する基本消費者バスケットの増額

会社側が解決策を提供せず、対話を行わなかったため、同労組はブラジルの地域労働裁判所での2回の審理を通して要求を提示するしかなかった。組合側は、労働環境の安全向上のためにルノーと交渉する用意があり、それによって会社の生産性と競争力も高まるだろう、と繰り返し述べている。しかし組合によると、ルノーはこの問題について対話する意思がない。

セルジオ・バトカSMC会長は言う。

「民主主義への道は対話だ。会社側は絶対に交渉の場に戻り、労働衛生問題と財政問題について労働者と議論しなければならない。企業内部のすべての変更について、より良い解決を見つけるために当事者全員と協議し、同意を得るべきだ」

 

インダストリオールは書簡で、ルノー・グループとルノー・グループ従業員代表委員会が2013年にグローバル枠組み協定に署名し、労働者の権利と持続可能な開発を促進すると共同で約束していることを思い出させている。2019年に勤労生活の質に関する協定が締結された。この協定は、新たな取り組みの可能性をもたらし、そのような取り組みの開始を奨励するとともに、妥当な実践的解決策を見つけ、現地協定の交渉を通じて職場における従業員の生活を改善しようとしている

アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。

「ルノーに対し、両協定でなされた約束を尊重し、ブラジルの子会社が労働条件改善に関する組合との交渉に同意することを奨励するよう強く促す」

 

【原文記事URL】

https://www.industriall-union.org/renault-workers-in-brazil-on-strike-for-more-than-25-days

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