インドの電子労働者、難題抱える業界で団結
2024-06-17
2024年6月17日:インドの技術拠点であるバンガロールで、ICT電機・電子部門の組織化と組合構築に関するワークショップが開かれ、電子部門の組合代表が集まった。この行事の目的は、インドの電子サプライチェーンで労働者に権利を与えて組合を強化することだった。
参加者は、それぞれの企業や製品、労働者の活動状況について徹底的に議論した。この対話は、常用労働者と不安定労働者との際立った対比を明るみに出した。最重要点は、工場における技術変化の影響と、契約労働者の訓練、リスキリングおよび雇用をめぐる交渉への組合関与の度合だった。不安定労働者を組合活動と労働協約に含めることの重要性が、組合が技術の変遷に常に精通・関与し、すべての労働者の公正な扱いを確保することの重要性と並んで、大いに強調された。
参加者たちは、人権デュー・ディリジェンスと、組織化・団体交渉・労働安全衛生(OSH)慣行を強化するための国際的手段について、最新情報を受け取った。EUの新しい企業の持続可能性デュー・ディリジェンス指令と、この指令がインドの組合にもたらす可能性のある利益に、特に関心が寄せられた。
2日目には、組合活動家たちはオートメーションと人工知能が雇用に与える影響を調べた。労働者のアップスキリング/リスキリング戦略について討議し、急速な技術進歩の下で組合・労働者が直面する将来の課題を強調した。
各部門のOSH問題をめぐる討議も同様に活発に行われ、安全委員会の機能、最近の事故、組合フォローアップ行動を取り上げた。定期的・包括的な安全訓練の必要性が強調され、現在の慣行の改善案が示された。
参加者は、組織化とネットワーク構築に焦点を当てたアクション・プランを立案。組合組織率を高め、組合に権利を与え、不安定労働者を組織化する方法についてブレインストーミングを行った。他の組合をネットワークに統合し、若者と女性の組合活動参加を促進する戦略も検討した。
代議員は、所属組合を強化してインドのICT電機・電子部門で労働者の生活を改善するために、共通のビジョンと新しい戦略を練り上げた。
「2日間にわたって徹底的に討議し、代議員は同じ目的の下に団結した。この教訓と絆は多国籍企業のサプライチェーン全体に波及し、インドで公平性と透明性、労働権尊重の文化を育てるだろう」とアレクサンダー・イワーノウ・インダストリオールICT電機・電子部門担当部長は述べた。
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/indian-electronics-workers-unite-amid-industry-challenges