サムスン電子労働者、無期限ストを発表
2024-07-12
2024年7月12日:韓国の全国サムスン電子労組(NSEU)は6000人の組合員を動員し、サムスン電子のファソン半導体工場で同社の55年の歴史上初のストに参加した。このストは、団体交渉の決裂と組合つぶしをめぐって指示された。
NSEUとサムスン電子の団体交渉は、会社側が組合の要求の大部分に同意することを拒否したため、今月に入って暗礁に乗り上げた。要求には、基本給の3.5%増額、組合設立記念日の有給休暇、スト中の賃金損失の補償が含まれている。
サムスン電子は組合のスト要求をすべて無視し、一部労働者の基本給3.0%増額を一方的に設定した。工場長はスト中の労働者を脅迫し、不利な扱いを受けることになるだろうと述べた。
韓国金属労組連盟(FKMTU)加盟組織のNSEUは、サムスン電子で全労働者のおよそ24%に相当する3万人の組合員を擁し、代表交渉組合として承認されている。NSEUは、会社側の妥協しない態度と組合つぶしに対応して無期限ストを発表、すべての組合員に対し、勝利するまで闘いを続けるよう促した。
キム・ジュンヨンFKMTU委員長は言う。
「サムスンで大きな変化が起こっている。同社の無労組経営方針が破綻してから5年、組合員が存在感を示し始めている。この闘いはまだ初期の段階にあるが、サムスンの無労組経営の実質的な崩壊を示している。この段階で連帯と支援が必要不可欠だ。私たちは、この闘いが終わるまで共闘していく」
アレクサンダー・イワーノウ・インダストリオールICT電機・電子担当部長は言う。
「インダストリオールは、サムスン電子で適正な労働条件を求める闘争においてNSEU組合員を支持する。同社の営業利益は2023年に6兆5700億韓国ウォン(47億9000万米ドル)に達した。同社には、会社のために収益と価値を生み出している労働者と利益を共有する道義的責任がある。サムスン電子に対し、交渉の場に戻ってNSEUならびにFKMTUと真の社会的対話を行うよう求める」
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/samsung-electronics-workers-announce-indefinite-strike