アルセロール・ミッタルで労働組合世界行動デー――職場の死亡事故を今すぐ阻止せよ!
2024-09-13
2024年9月13日:今日、世界中のアルセロール・ミッタル施設の労働組合が、同社の現場で死亡者数が増加していることを踏まえて、もうたくさんだと言うために結集している。
全世界のアルセロール・ミッタルの現場で死亡事故が激増している中で、世界中の労働組合が連帯して団結、同社に利益よりも労働者の生命と安全を重視するよう要求している。2012〜2023年に少なくとも314人の死亡が報告され、さらに数千人が職場で事故に遭ったり負傷したりしていると推定されており、この多国籍鉄鋼・採鉱大手で労働者は大きな安全衛生危機に翻弄されている。
今週ブラジル・ジョアンモンレバデのアルセロール・ミッタル工場で若い労働者が感電して片腕を失った事故は、安全衛生状況に注意を促すために世界行動デーが緊急に必要であることをまざまざと思い出させた。
2012年以降、世界中のアルセロール・ミッタル現場で死亡事故が激増しており、カザフスタン、南アフリカ、ブラジル、スペイン、フランス、モロッコ、ウクライナ、ポーランド、アメリカなどにある同社の鉱山で113人、製鉄所で201人が亡くなっている。2007年、カザフスタンの事故で41人の鉱山労働者が死亡したことを受けて、世界レベルで安全問題に取り組み、現場の視察を実施し、緊急の問題を解決することを意図して、世界中のアルセロール・ミッタル労組が会社側とともに合同グローバル安全衛生委員会を設置した。
しかし、この委員会はCOVID-19パンデミック以降、物理的会合を開いておらず、現場の視察も行われていない。組合側は2021年、アルセロール・ミッタルの職場における死亡者数の増加に警戒感を表明し、同社が安全グループを再招集してILOの安全基準に従うよう要求したが、これは実現していない。
今日、世界中の労働組合が世界行動デーに参加している。ブラジルでは総会やビラ配布、デモが、フランスでは争議行為や職場委員との会合が行われ、スペインでは労働者が工場前でデモをして変革を要求した。アルゼンチンからメキシコ、北米、南アフリカ、リベリアまで、世界中の労働組合が、同社の安全衛生状態に対する労働者の怒りを表明し、もうたくさんだと伝えた。
インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合は今日、ロンドンのアルセロール・ミッタル事務所前に集まり、緊急行動を要求した。
クリスティン・オリビエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記次長が次のように述べた。
「何百人もの労働者がアルセロール・ミッタルの現場に働きに行ったきり、家族のもとに帰ってこなかった。経営側が安全衛生を深刻に受け止めるために、これ以上何が起こる必要があるだろうか。労働者代表を参加させない限り、労働衛生問題を適切に解決することはできない。経営側は労働組合と協力し、早急に合同グローバル安全衛生委員会を再招集しなければならない。職場の死亡事故根絶に向けて努力する必要がある。すべての命が重要だ」
インダストリオール・ヨーロッパのジュディス・カートン=ダーリング書記次長が付け加えた。
「労働者は圧死したり、感電死したり、火傷したり、窒息したり、爆発で死んだりしており、恐ろしい死傷事故の報告が延々と続いている。これ以上手をこまねいていてはならず、アルセロール・ミッタルは、今すぐ労働組合に関与して現場と労働者に投資しなければならない。労働者の命は利益よりも大事だ!」
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