SNコーポレーションの船舶解撤場で安全上のミス続く
2025-02-11
2月3日、バングラデシュ・チッタゴンにあるSNコーポレーションの船舶解撤場で火災が発生し、切断工が負傷した。
SNコーポレーションでは、5カ月足らずのうちに2回の事故が起こったことになる。昨年9月、大規模な爆発で7人の労働者が死亡し、10人以上が重傷を負った。この事故を受けてバングラデシュ産業省は、同社に260万バングラデシュ・タカ(2万1096米ドル)の罰金を科すとともに、この解撤場の業務を3カ月にわたって全面停止した。
インダストリオール加盟組織のバングラデシュ金属労働者連盟(BMF)とバングラデシュ金属・化学・衣料・縫製労働者連盟(BMCGTWF)によると、2月3日の事故も同じ船で起こった。火災発生時、Sohel Rana(32)という名前の切断工が働いており、左耳を負傷。直ちに解撤場の病院に急送された。その後、左耳の鋭い痛みと難聴が続いたため、診断センターで精密検査を受けた。
彼はインダストリオール南アジア・コーディネーターおよび現地の組合指導者との会話で、特に1月以降、この解撤場の労働条件が過酷だったことについても話した。彼が強調した問題は、仕事量の増大、残業手当なしの1日12時間労働、昼食や軽食の不支給などであり、労働者はまだ1月分の賃金を受け取っていない。
SNコーポレーションは、日本海事協会から香港条約遵守証明書を交付されている。香港条約遵守企業は、自社の解撤場で労働災害が発生した場合、小さな事故も含めて報告することを義務付けられている。ところが、SNコーポレーションは事故を報告しなかったばかりか、そのような事故が2月3日以降に自社の解撤場で発生したことを公式に否定した。
ウォルトン・パントランド・インダストリオール造船・船舶解撤担当部長は言う。
「操業再開を許可された直後に再び事故が起こったこと、同社が事故の発生を公式に否定したことは、以前の産業殺人から何の教訓も学ばれなかったことを示唆している。SNコーポレーションのような企業は、この産業全体と、改善メカニズムとしての香港条約への信頼を損なっている。バングラデシュ政府は、解撤場による遵守を確保するために産業安全監視制度を緊急に改善する必要がある」
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/safety-lapses-persist-at-sn-corporation-shipbreaking-yard