ウルグアイ工場閉鎖を受けてキャンペーン中の矢崎労働者、有利な合意を達成
2025-02-17
矢崎ウルグアイによる工場閉鎖発表後、元従業員は会社側と有利な合意に達した。長期キャンペーンの結果、矢崎は労働者への追加支給に同意した。
国内2工場の突然の閉鎖で失業した労働者1200人のために合意に達することを目的として、矢崎と労働省、それに全国金属・関連労組(UNTMRA、ウルグアイのインダストリオール加盟組織)、労働組合連合PIT-CNTおよびインダストリオールの代表による政労使交渉が行われた。
集中した協議を経て合意に達し、その後、労働者の集会で承認された。矢崎は、最終合意に対する元従業員の権利を尊重すること、1回限りの退職金と1年分の特別失業保険を支払うことに同意した。これは労働者への350万米ドルの追加支給に相当する。
マルセロ・アブダラPIT-CNT会長は2月12日の記者会見で、この合意には工場が閉鎖された場合に労働者の職業再教育を確保する重要な条項も盛り込まれている、と説明した。
「この協定は、労働者の再統合を促進するために、労働者が自分の職歴を分析させ、国立雇用・職業訓練機関による訓練を受け、国からカネロネスおよびコローニャ地域当局、労働組合に至るさまざまなレベルで支援・助言を得られるようにしており、その点で非常に重要だ」
矢崎経営陣は声明も訂正し、合意の中で、閉鎖の原因は主張された組合との紛争ではなく、生産コストと競争力だったことを書面で認めた、と同会長は説明した。会長は、ウルグアイの競争力は品質と真の生産性上昇、労働者の生産能力を原動力とすべきだと考えている。
「この理由から、PIT-CNTは新政権に対し、使用者、政府および労働者が関与する3者交渉メカニズムの確立を提案した。その目的は、産業政策を策定して生産基盤を多様化し、このような事態の発生を防止する開発戦略の基礎を築くことだ」
同時に、矢崎のラスピエドラス工場とコローニャ工場の労働者代表も、労働者の運動と近隣住民たちに支持してくれたことを感謝し、労働者の闘いとウルグアイ国民の団結を強調した。
インダストリオール・ラテンアメリカ地域事務所のマリノ・バニ所長は次のように述べた。
「労働者と加盟組織UNTMRAおよびPIT-CNTがキャンペーンを展開し、矢崎が労働者との事前協議なしにウルグアイで実施した虐待と一方的な解雇に立ち向かったことを祝福したい」
「今回もまた、私たち労働者が立ち上がって抵抗しなければ対話がなかっただろう。対話のおかげで、この協定――および協定に定める経済的・社会的利益――が可能となった。闘いは続く。団結を示して強力な組合を持つことによってのみ、対話を構築して労働者の尊重を確保することができる。さもなければ、私たちは奴隷になってしまう」
写真:PIT-CNT
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