イタリアの金属労働者、公正な交渉を求めてスト
2025-03-27
3月28日、イタリア全土の金属労働者が8時間の全国ストを行い、全国労働協約(CCNL)の更新をめぐる交渉の再開を要求する。2024年11月に使用者団体のフェデルメカニカおよびアシスタルとの交渉が行き詰まり、組合側は行動を拡大した。
労働者は全国で行進し、生活水準を侵食する停滞や譲歩は受け入れないという明確なメッセージを送る。労働者の要求には、賃金停滞、雇用不安および不十分な職場保護に対する措置が含まれる。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のFIOM、FIMおよびUILMとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合は、使用者側が有意義な対話を拒否したことを受けてストを主導している。公正な契約の不提示は労働者の賃金と権利を脅かすものであり、不満が広がっている。
CCNL交渉は2024年5月30日に始まった。11月12日までに8回の協議が行われ、フェデルメカニカとアシスタルは、賃上げをインフレ傾向だけにリンクさせる枠組みを提案した。このアプローチは賃金を停滞させる恐れがあり、2021年以降の協定を弱体化させる、と組合側は主張している。
それを受けてFIOM、FIMおよびUILMは、2024年12月から2025年2月にかけて16時間のストを組織し、超過労働とフレックスタイム制を停止するなどした。しかし、使用者側が態度を変えなかったため、事態が悪化して3月28日のストが決まった。
フェデルメカニカとアシスタルは経済問題を引き合いに出し、4年間(2025-2028)で173.37ユーロ(187.09米ドル)という統合消費者物価指数(IPCA)と連動した賃上げに加えて、選択的給付金と保険の拡充を提示した。しかし組合側は、これらの措置では適正賃金と雇用保障が確保されないと主張している。
インダストリオール・ヨーロッパ労働組合とインダストリオール・グローバルユニオンは、FIOM、FIMおよびUILMの闘いを全面的に支持している。
「私たちは、協定最低賃金を目に見える形で引き上げ、インフレ率を上回るようにして購買力を守ることを求める労働者の要求を断固支持する。さらに、職場と契約上の合意の両方で、労働者の権利を拡大し、雇用不安と闘い、労働時間を短縮し、安全衛生保護を強化しようとする労働者の取り組みを支持する」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は述べた。
「イタリアの同僚と、生活水準の低下との彼らの闘いを支持する。全国労働協約の更新を求める彼らの要求を支持し、3月28日の8時間ストに全面的な連帯を表明する」とジュディス・カートン=ダーリング・インダストリオール・ヨーロッパ労働組合書記長は述べた。
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/italian-metalworkers-strike-for-fair-negotiations