バングラデシュ:組合リーダーは釈放されたが、闘いは続く
2025-03-27
バングラデシュの労働組合NGWF(全国縫製労働者連盟)のカビル・ホセイン共同書記長は、ポロ・コンポジット・ニット・インダストリーズが起こした虚偽の事件で3月12日に不法逮捕された後、3月21日にようやく釈放された。
3月8日、ポロ・コンポジット社の労働者は賃金未払いと違法解雇に抗議した。この抗議は経営陣によって容赦なく粉砕され、組合委員候補は身体的暴行を受け、違法に解雇された。カビル・ホセインは、労働不安と暴力を誘発し、2,500万バングラデシュ・タカ(20万3,532米ドル)相当の資産を盗んだ罪で告発された。3月12日、警察はサバールにあるNGWF事務所を襲撃し、組合の書類を押収し、組合事務所を破壊し、ポロ・コンポジットでホサインと委員長予定者、書記長予定者を不法に拘束した。彼らはその後、経営側が提訴した事件に基づいて逮捕された。
NGWFがポロ・コンポジットで労働者の組織化に取り組み始めて以来、経営側は委員長と書記長を含む組合委員候補への嫌がらせや脅迫にあらゆる手を尽くしてきた。昨年11月、労働者が10月の未払い賃金を要求してストライキを行った際、経営側はストを打ち切るためにチンピラを雇い、組合委員長と書記長候補を含む8人の労働者に対して虚偽の告発を行った。彼らは、工場の門を塞ぎ、労働者や役人の工場への立ち入りを妨害し、部外者と共謀して工場に侵入し、警備部長を襲撃し、事務所の所有物を破壊し、事務所の家具を盗んだとして告発された。
また、8人の労働者には未払い賃金が支払われなかった。このようなことは、ポロ・コンポジットでは常態化しており、労働者が不当な労働慣行に対して声を上げると、解雇、身体的攻撃、刑事告発に遭う。
NGWFは同社に対し、BGMEA(バングラデシュ縫製品製造業・輸出業協会)に数件の苦情を申し立てるとともに、労働裁判所に提訴している。現在、17件の労働者の訴えがBGMEAに持ち込まれている。
NGWF会長のアミル・ハク・アミンは言う:
「縫製工場のオーナーが労働者の声を抑圧し、労働指導者を脅迫しようとしていることは明らかだ。我々はカビル・ホセインの不法逮捕を強く非難する。保釈命令にもかかわらず、彼の刑務所からの釈放は経営者によって2度も阻止された。我々は、経営陣と国家当局に対し、迫害を恐れずに労働組合を結成・参加する労働者の基本的権利を尊重するよう強く求める」。
カビル・ホセインの冤罪事件での保釈には、このような「犯罪」で再び告発された場合、次回の保釈は認めないという条件が付されている。NGWF関係者によると、ホセインは経営陣からの脅迫や監視に直面し続けているため、この地域で組合活動を続けることができない。
インダストリオールの南アジア地域事務所長、アシュトシュ・バタチャリヤは言う:
「我々はポロ・コンポジットで働く労働者の闘いに敬意を表し、NGWFと完全に連帯する。我々はバングラデシュ政府に対し、ILOロードマップにおける政府の公約に反しているとして、この問題を直ちに調査するよう求める」。
写真クレジット:バングラデシュ、工場を出る労働者たち。クロゼット・M/ILO
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/bangladesh-union-leader-released-from-jail-but-the-fight-continues