ホンダ・メキシコは協約を遵守せよ
2013-06-06
ホンダ・メキシコは協約を遵守せよ
ホンダ・メキシコの労働者は、6月4日にメキシコシティーの労働省前でプラカードを掲げて集会を開き、解雇された労働者の復職と結社の自由の尊重を要求した。
ハリスコ州エルサルト工業地帯のホンダ・メキシコは、今年4月16~18日のスト参加を理由に、5月7日に5人、5月14日にもさらに6人の労働者を解雇した。今回の行動は、同社が労働者への正当な利益分配を拒否したことに抗議して行われた。
ホンダ・メキシコ合同労組(STUHM)は、解雇された労働者11人の復職要求を支持して一連の行動を起こし、連邦労働者保護事務所(PROFEDET)に提訴した。
STUHMは6月4日のデモで、自分で選んだ組合に加入する労働者の権利を侵害する会社側の脅迫行為をやめさせるために、即座の政府介入を要求した。この抗議行動には、民主革命党と労働党の連邦代表および数組合(STUNAM、SITUAM、SMEおよび電話労組など)の代表も参加し、自動車労働者の要求への完全な連帯を表明した。
労働組合員は会社側に対し、労働者弾圧措置の禁止を定めた和解協約の遵守、解雇された労働者の復職、争議の終結に向けた交渉を要求した。調停・仲裁委員会に対しても、STUHMに加入する労働者の権利の尊重を求める委員会裁定の遵守を同社に命じ、同労組の登録を確認し、代表権の検討を再開して労働者が代表組合を選ぶ投票日を新たに設定するよう求めた。
解雇された労働者は、4月16日のスト後に会社側と交渉するために設置された委員会のメンバーだった。同社は各労働者に1万7,000ペソを支払うこと、労働者に報復しないことに同意したが、わずか2週間後に労働者を解雇し始めた。
ホンダが自らの権利を擁護して行動を起こした労働者を処罰し、それによって適正な労働条件と真に代表的な組合の獲得に向けた組織化の試みを妨げようとしていることは明らかだ、とSTUHMは考えている。ホセ・ルイス・ソロリオSTUHM書記長は、会社側が労働者を一室に集め、STUHMに加入すれば解雇すると言って脅したことを非難した。
STUHMは過去3年間、同社および共謀した「黄色」組合、それに労働当局による絶え間ない攻撃、脅迫、嫌がらせの犠牲になってきた。しかし、団結権を求めて闘い続けており、労働者による支援の拡大とともに組合員数が大幅に増えている。