UE(全米電機・機械労組)が米国エリーで950人の雇用を守るために闘争
2013-06-27
インダストリオール加盟組織の全米電機・無線・機械労組(UE)は、6月23日にGEが組合側の提案を拒否したにもかかわらず、950人の雇用を移転させないよう取り組み続けると約束した。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)は2013年4月、エリーからテキサス州フォートワースに生産を移転し、UE第506支部の組合員950人をレイオフすると発表した。エリーのGE工場は機関車やオフ・ハイウェー車(OHV)用ホイールモーターを製造している。
UEは、GEがテキサスへの移転を提案している950人の雇用を守ろうと取り組み続けている。同労組は現在、考えられるすべての選択肢を評価しており、UE役員がGE当局者と会談する予定だ。現行の労使協約に基づき、GEは2013年10月まで労働の移転を認められていない。したがってUEは、今後も交渉を続けるつもりである。
「直ちに指導部を集め、係争中のNLRB提訴、追加的な訴訟および考えられるすべての労働行動の推進など、次なる行動を検討する」とスコット・デュークUE第506支部長は述べた。
2年前、UEはGEと4年協約を取り決めて小幅の賃上げを確保したが、それと引き換えに医療・年金給付を大幅に削減された。今回の交渉で会社側はその協約を破ろうとし、第506支部はこれを断固拒否した。
組合案は会社に対し、UE-GE全国協約が失効する2015年6月21日までは、950人の雇用をいっさい移転しないことを保証するよう求めた。UE交渉担当者は交換条件として、会社側にとって2,600万米ドルの節約になる就業規則と出勤手続きの変更に前向きな姿勢を示したが、同社はこの案を拒絶した。
ブルース・キップルUE全国会長は会社側に対し、UEが全員の雇用を守り、工場の競争力を維持するために創造的な案を示したことを改めて強調し、この案を真剣に検討するよう繰り返し要求した。