インドでマルチ・スズキ労働者がハンストの準備
2013-07-12
インドのマルチ・スズキ工場の労働者にとって、7月18日は、警察と当局による甚だしい反組合的行動が始まってから1周年という好ましからざる記念日だ。弾圧に終止符を打つためにハンストが計画されている。昨年7月18日の暴力事件でマルチ・スズキ・インディア・リミテッド(MSIL)マネサール工場の管理者が死亡したあと、147人の労働者がグルガオン刑務所に収監され、今なお保釈されていない。さらに66人の労働者に保釈の認められない逮捕状が出ている。2,300人が失業し、この1年、数千世帯が経済的・情緒的に荒廃した状態に置かれている。
マルチ・スズキ労組(MSWU)の総会は6月23日、途切れない闘争と連帯行動の末に、正当な権利の主張に対する不公正な迫害に抗議することを決定した。「政府に私たちの意見を聞かせるために、この日にマネサールで無期限の座り込み抗議デモとハンストを開始する。労働者、組織およびすべての社会階層に対し、この日にマネサールで私たちに合流するとともに7月18日まで全国で連帯行動を組織し、労働者と他の社会階層が団結して声を上げられるようにすることを訴える」とマルチ・スズキ労組は言う。
ハンストに関連する要求は以下の2点である。
1. 逮捕された労働者・活動家の釈放(グルガオン刑務所の147人、カイタール刑務所の10人)
2. 3工場で解雇された労働者全員の復職――マルチ・スズキ・マネサール工場(常用労働者546人と契約労働者1,800人)、スズキ・パワートレイン工場(2011年のスト以降SPIEU会長を含む3人)、スズキ・モーターサイクル工場(2013年6月11日に解雇された書記長を含む労働者2人)
このハンストは、労働者が屈することなく資本家の傲慢とその言いなりになっている州を公然と非難し、異議を唱え続けている粘り強い断固たる闘いの1周年でもある。
詳しくは、6月27日に国際労働権委員会(ICLR)が発表した報告書『脅威の商人:インド新工業地帯での労働者弾圧~マルチ・スズキ・インディア・リミテッドにおける労働者・労働組合の権利侵害』(http://ntui.org.in/files/reports/Merchants_of_Menace.pdf)を参照。