南アフリカの自動車部門でスト激化
2013-08-15
BMWの南アフリカ全国金属労組(NUMSA)組合員は、重要な問題をめぐって8月8日(木)からストを実施している。賃金交渉の行き詰まりで、南ア自動車部門の全国ストが迫っている。
南アフリカのBMW工場で、シフト手当に関連する工場レベル交渉の行き詰まりを受け、2,000人を超える労働者がストに入った。この行き詰まりは調停で解決されず、争議行為に至った。
自動車部門でも交渉が進んでおり、BMWはマスコミに対し、部門レベル交渉が行われている中で今回のストには当惑していると説明した。「BMWがこのストに当惑していると言うのはおかしいことを明確にしておかなければならない。産業レベル交渉に先立って工場レベルで交渉が行われた。BMWはストを阻止しようとしたが、労働裁判所は実施を許可した」とNUMSA交渉担当者のアレックス・マシロは述べた。「産業レベルでは、シフト手当については工場レベルで交渉しなければならないと議論しているのだから、BMWの主張にはさらに根拠がない」
一方、産業レベルでは賃金交渉が行き詰まっている。この状況が打開されなければ、3万1,000人以上の労働者が8月19日にストに入ると予想される。トヨタ、日産、フォード、ゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMWなど、自動車各社にスト予告が送達された。
労働者は当初、20%の賃上げを要求していたが、その後14%に引き下げた。使用者側は、公式的には賃上げ6%プラス1時間当たり1.07ランドを提示した。使用者は、1年目に10%プラス1時間当たり1.07ランド、その後2年間にそれぞれ消費者物価指数(CPI)上昇分に加えて0.25%プラス1時間当たり1.07ランドに、提示額を引き上げる意向を示している。
NUMSAは2桁の賃上げを求めており、3年協約の2年目以降の賃上げ率引き下げは受け入れない構えだ。