相互援助で米VW工場を組織化
2013-09-19
ドイツ系自動車メーカーのフォルクスワーゲンでは、全世界すべての工場が組織化され、労働者代表制度がある。唯一残ったテネシー州チャタヌーガ工場に努力が傾注されている。
労働者代表機関の代議員はフォルクスワーゲン世界従業員代表委員会のメンバーである。同委員会は年1回会合を開いて国際問題をめぐり議論し、経営陣が会社の国際方針を定期的に報告している。
米国チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場だけが、まだ組織化されていない。しかし、UAW(全米自動車労組)とドイツのフォルクスワーゲン従業員代表委員会は、米チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場を組織化して労働者代表機関を設置しようと、しばらく前から緊密に協力している。
アメリカでは、組合との合意だけで従業員代表委員会を設置できる。「チャタヌーガのVW労働者にとって、UAWと協力して米国にこの新しい労使関係モデルを導入する絶好の機会だ」とボブ・キングUAW会長は述べた。8月にドイツでフォルクスワーゲンとUAWの当局者が会合を開き、そのような制度の確立にあたって協力する方法を引き続き議論した。フォルクスワーゲンには組合や従業員代表委員会と協力してきた長い伝統があるため、同社は工場での組織化活動に反対しないことに同意している。これは未組織工場の組織化に際して、異なる組合が協力して支え合っている好例だ。
ヘルムート・レンゼ・インダストリオール自動車部門担当部長は次のように述べた。「インダストリオール自動車ワーキンググループの年次会合で、そのような相互援助の可能性について議論しており、フォルクスワーゲンは唯一の例ではない。」