インドネシアのインダストリオール協議会が女性委員会を設置
2013-09-24
インドネシアのインダストリオール協議会は2013年9月22日、ジャカルタで女性委員会を設置し、女性たちは10月7日の活動を計画する機会を得た。この日、100人の女性から成る代表団が労働省を訪れ、ディーセント・ワークと女性問題の重視を要求する予定である。
インドネシア協議会のスジャイフル議長は開会の辞の中で、「インダストリオールの指針に従って全国委員会を設置し、加盟組織11団体すべてに代表1人を指名するよう求めた」と説明した。SPNのリリス・マームダーが委員長を務める。2人のインダストリオール執行委員、ワティ・アンワルとニカシ・グリンティングも加わった。
不安定雇用は相変わらずインドネシアの組合にとって大きな課題であり、最も重要な関連問題の1つは母性保護である。一般に不安定労働者には母性保護や出産休暇、育児手当がないからだ。女性は契約労働者であれば結婚して働き続けることができず、妊娠すれば契約を取り消される。
委員会は以下の目的を掲げた。
●女性を委員会に参加させる。
●女性のリーダーシップを奨励する。
●女性指導者のために活動する。
●女性問題を解決するための提言制度を設ける。
委員会は月次会合か隔月会合を開く予定だ。まず第一に、10月7日のディーセント・ワーク世界行動デーに影響を及ぼしたいと切望している。さらに、11月25日の女性に対する暴力撤廃の国際デー、12月1日の世界エイズデー、12月10日の人権デー、3月8日の国際女性デーなど、労働組合の行動予定に従って介入を計画したいと考えている。
委員会の会合に先立って、FNVとLO/TCOの出資によるプロジェクトで女性だけを対象に基礎訓練が実施された。この訓練で女性は労働組合加入の重要性を理解し、安全衛生と団体交渉の基本概念について学んだ。女性たちが手に入れた手段はボディマッピングと貸借対照表を読む能力である。HIV/エイズの問題にも検討を加えた。
会合後にインドネシアの加盟組織FSPMIとKEPを訪問した際、不安定雇用が実際に大きな課題であることが明らかになった。それでもなお女性たちは、母性保護、職場における暴力、保険・課税面の均等待遇といった関心事に取り組む必要があると主張した。