ロシアの自動車労働者がアントリンで勝利
2013-10-22
インダストリオールは、ロシアの加盟組織である地域間自動車労組(ITUA)が自動車部品メーカー、アントリンのサンクトペテルブルク工場でスト成功により勝利したことを祝福した。
ITUAによると、長期の交渉を経て10月15日にストが始まり、経営側は引き延ばし戦術を採用、最終的に9月初めに交渉を一方的に打ち切った。
労働者の主な要求は、インフレ率を超える賃上げ、労働条件の改善、夜勤手当の引き上げ、有害な労働条件に対する補償の支払いなどだった。
同労組は9月初め、「順法闘争」によって交渉を再開しようとした。しかし、2日間の行動でも使用者を交渉の席に戻らせることができず、あらゆる法的手段を尽くした組合は争議行為を決定した。
経営陣はスト中に機動隊の出動まで要請したが、心理的圧力にもかかわらず労働者は固い団結を守った。夜勤労働者は22時45分に作業を中止し、スト参加者は要求実現まで工場の敷地から出ないと発表した。
ストを受けて経営側は交渉の席に戻り、交渉は10月16日午後6時に始まってほぼ4時間半後に終了した。交渉の結果、特に以下の条項を盛り込んだ協約が締結された。
●スト参加者はいかなる処罰も受けない。
●10月24日に労働者集会を開き、団体交渉委員会を選出する。
●経営陣は11月1日までにインフレ率を超える賃上げに関する労働側の提案を検討し、その後交渉を開始する。
サンクトペテルブルクのプラスチック部品生産工場は、自動車会社の主要サプライヤー、スペイン系グルーポ・アントリンの施設である。サンクトペテルブルク工場は約150人の労働者を雇用しており、その約半数がITUA組合員である。