インダストリオール、スペインのスト権非合法化に反対
2014-02-14
インダストリオール・グローバルユニオンはスペインの司法長官に対し、2010年9月29日にゼネストに参加したあと禁固8年を求刑されているエアバス組合員たちの公正な裁判を訴えた。インダストリオール加盟組織FI-CC.OOおよびMCA-UGTの組合員である8人の労働者が、マドリードのヘタフェで航空機部品を製造する従業員2,000人以上のエアバス工場前でデモをしたあと逮捕された。 長引く公判を経て、組合員たちの出廷が迫っており、検察側は各人に禁固8年3カ月を求刑している。
「この過度に長い刑期は罪状とまったく不釣り合いであり、スペインにおけるスト権の非合法化に向けた危険な一歩だ」「民主主義に対する侮辱であるのみならず、ポスト・フランコ時代には前例のない動きでもある」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べている。
インダストリオールはスペインの司法長官に書簡を送り、正当な権利を行使してエアバス工場前でデモを実施していた労働者に対する冤罪と極端な求刑を非難した。 この書簡はスペイン当局に対し、労働者の権利を侵害する政策を廃止して民主的自由の弾圧をやめることも求めている。
「労働・労使関係の臨時雇用化、失業、福祉削減、労働権の撤廃から労働者階級を守るためにデモをしていた8人の労働者について、公正な裁判を要求します」とライナ書記長は書簡の中に書いている。
FI-CC.OOとMCA-UGTは、この冤罪事件は労働組合組織に対抗するスペイン当局の幅広いキャンペーンの一部だと考えている。
インダストリオールはFI-CC.OOおよびMCA-UGTとともに、司法手続きが労働組合員の迫害だけに集中しており、2010年9月29日に警察が虐待的な不法行為によってデモ参加者に発砲し、数十人を負傷させた事実を考慮していないことも疑問視している。
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