広報ニュース

第24号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年4月~5月)

インドネシア・プロジェクト評価・計画ミッション

2014-04-15

 

インドネシア国別協議会との会合

フェルナンド・ロペスインダストリオール書記次長は2014年415日、インドネシアのジャカルタでインドネシア国別協議会との会合を開き、全世界でインダストリオール活動の指針となる5つの目標について議論した。すなわち、組合の力の構築、多国籍企業への対抗、労働組合権侵害との闘い、不安定雇用との闘い、持続可能な産業政策を求める闘いである。女性が50%強を占める全体会議で活発な討論を行った。

 インドネシア協議会のシャイフル会長は、インドネシアのインダストリオール加盟組織が合計100万人以上の労働者を代表している事実を強調した。インドネシアの労働組合は、最低賃金、社会的保護および常用雇用を求める大規模な動員・闘争の先頭に立っている。シャイフル会長は、「団結してキャンペーンを実施すれば、労働者の権利を尊重させるために結集してインドネシア政府に圧力を加える必要があるときに、大きな効果がある」と付け加えた。

 この会合は、51416日にバンコクで開催される第1回アジア太平洋地域大会のちょうど2週間前に開かれたため、この地域でインダストリオールの基本方針や戦略を実施する方法について議論する絶好の機会となった。

 この会合では、組合員が227日、324日にAPP(アジア・パルプ・アンド・ペーパー)に対抗してストを実施したFSP2KIの幹部代表団も、インダストリオール代表と会談した。FSP2KI幹部の報告によると、APP経営陣は自らの立場に固執しており、先ごろ17人の組合役員が製紙工場に立ち入って労働者と会談するのを禁止した。この組合役員たちは解雇される恐れがあり、同社は工場内の労働者を威嚇し、FSP2KI脱退と黄色(御用)組合の結成を要求している。

 ロメニックとFSPMI41415日に評価を実施し、金属部門の両加盟組織が2012年から実施している組織化プロジェクトの進捗状況を共同で調べた。加盟組織は、過去1年間に金属部門で約12,000人の組合員を組織化し、社会保障と最低賃金の実施を求めて結集・運動したり、不安定雇用と闘ったりするために協力している。

 フェルナンド・ロペス・インダストリオール書記次長は、「このプロジェクトは、組合が懸命に努力すれば、組合員数の増加や動員力の強化だけでなく、企業に対する影響力の増大によっても組合の立場を高め、ナショナルセンターを強化し、市民社会との同盟を築けることを示している」と述べた。

 インダストリオールは現在、組織化プロジェクトを拡大してインドネシアの他のインダストリオール加盟組織も対象に含めるために、フィンランドの加盟組織と協議している。

 インダストリオール東南アジア地域事務所のアニー・アドビエント所長は415日、繊維組合SPNの新指導部と実りある会合を開き、インドネシアの加盟組織間の団結と協力をさらに深めた。

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