現地抗議行動でクラウンを非難
2014-04-28
北米とヨーロッパのインダストリオール・グローバルユニオンとその加盟組織は、クラウン・ホールディングスの年次株主総会に合わせて全世界で一連の抗議行動を実施する計画を発表し、世界中の悪しき企業行動をめぐってクラウン・ホールディングスに対する抵抗を引き続き強化している。
4月24日、クラウン・ホールディングスが年次株主総会を開催し、組合代表が株主として参加する中、米国フィラデルフィアで抗議行動が実施された。しかし、クラウン・ホールディングスのジョン・コンウェイCEOは、不快な質問を避けるために前例のない対応を取り、書面による質問にしか答えないと発表した。ところが同CEOは、ヨーロッパと北米の両方で同社が採用している反労働者的慣行について、株主からの書面による質問さえ無視した。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はコンウェイCEOを非難し、次のように述べた。「こんなことは過去に例がない。クラウン・ホールディングスは、日々苦労しながら会社の富を増やしている労働者に無礼な態度を示すだけでなく、会社の未来に直接的な影響を及ぼす問題に関する株主の関心を無視するという傲慢な行為にまで及んでいる。私たちはそこで立ち止まらず、クラウン・ホールディングスの労働者とともに連帯キャンペーンを徐々に拡大していき、クラウン指導部に同社が将来直面するすべての持続不可能性に対して責任を負わせる」
トルコでは同じ日のそれよりも早い時間に、全米鉄鋼労組第9176支部組合員である2人のスト参加者、スティーブン・マクヒューとデボラ・エーモスが、トルコのインダストリオール加盟組織ビルレシク・メタル・イスがイズミットで開いた記者会見に出席した。この記者会見でビルレシク・メタル・イス指導部とUSWのスト参加者は、4人の組合オルグを濡れ衣で解雇するといった同社による不正行為について、さまざまな事実をマスコミに暴露するとともに、ビルレシク・メタル・イスが会社側にそれ以上主張しなくても合法的な交渉代表権者である旨確認する最高裁判決を受けて、同社がトルコのクラウン生産工場移転に関する噂を広めたことに抗議した。
その翌日の4月25日、スト参加者のマクヒューとエーモス、スイスのインダストリオール加盟組織UNIAの活動家、本部代表で構成されるインダストリオール・グローバルユニオン代表団が、スイスのバールでクラウン欧州事業部代表と会見した。代表団は、トルコとカナダの労働者に対する同社の組合つぶし慣行を暴露し、組合の要求書を会社側に提出。クラウン・ホールディングス上層部に要求書を転送するという約束を取り付けた。
次の一連の行動はイタリアとフランスで行われる。