ラテンアメリカ・カリブ及びアジア太平洋の両地域大会で女性代表の40%割り当ての決議を採択
2014-05-22
いずれも2014年5月に開催されたラテンアメリカ・カリブ海地域大会とアジア太平洋地域大会は、インダストリオールの全レベルで女性代表40%の割り当てに引き上げる決議を採択した。
両大会で同様の決議が採択されたが、アジア太平洋地域大会の決議のほうが少し幅広く、以下のような内容である。
「我々はインダストリオールに対し、その組織内のあらゆるレベルにおいて、また加盟組織においてジェンダーの平等が達成されるために取り組むよう求める」
「その達成に向けた重要な一歩として、大会、執行委員会および会長、副会長、書記長、書記次長を含めた指導者すべてのレベルにおいて、また、すべての訓練及び一般的能力開発研修及びすべてのインダストリオールの活動において、最低40%の女性代表という割り当てを設けるよう規約の改正を求める。産業部門では、男女それぞれ1名ずつの共同議長を置く必要がある」
「女性の参加促進に関する作業部会は、加盟組織との議論を通じて、この割り当てを達成するための方法を検討する」
それぞれの地域大会の前日には、地域女性会議が開催された。女性会議では、女性に対する暴力から不安定雇用と組織化、母性保護、安全衛生、女性のリーダーシップに至る一連の問題を検討した。
特にコロンビアの労働組合員が暴力にさらされている状況を背景に、コロンビアの女性会議では「暴力」が特に重要な議題となった。セクシャル・ハラスメントやいじめは、契約労働者の間では言うまでもなく、洗練された職場でもまだ広く見られる。インダストリオールは、女性に対する暴力と闘うキャンペーンの開始を求められた。
コロンビア女性会議の目玉の1つは、「若年者が果たす役割」だった。この会議では、1人の若い女性が開会の辞を述べた。女性用の衛生施設がないことまで含め、あらゆる難題を乗り越えて、コロンビアで女性初の石炭列車運転士になった人である。
不安定雇用は、特に女性にとって重大な関心事である。さらに、ほとんどの発展途上国で支配的なインフォーマル経済では、労働者の大部分が女性である。インダストリオールは、不安定雇用をストップするために、特に不安定労働者を組織化するために、活動を続行する必要がある。その間にすべての部門で仕事の大部分が外部委託されているため、これは伝統的に男性が優位を占めていた産業でも女性が増えていることを意味する。
母性保護は、ほとんどの女性労働者、特に契約労働者について、まだ達成されていない。女性は依然、流産するまで妊娠を隠さざるを得ない状況にある。さらにアジア太平洋地域には、母性保護に関するILO第183号条約を批准した国がない。女性に対するこれらの攻撃は、母性が社会的責任として受け入れられ、安全な妊娠、育児、母親・父親の権利を確保する公共政策が導入されるまで続くだろう。両地域の女性会議は、子どもに対する責任は男女が平等に分担しなければならないと主張した。
安全衛生については、バングラデシュの惨事に焦点を置いた。協定に関するインダストリオールの取り組みが称賛された。バングラデシュは生活賃金達成の取り組みでも焦点となり、この点ではカンボジアにおける同様の問題と取り組みの必要性も強調された。
女性パネリストたちは女性のリーダーシップの成功例を体現し、すべての女性参加者にとって見本となる好事例となった。
このような取り組みによって私たちは、インダストリオールが女性のためにディーセント・ワークを達成すると確信している。