UAWがインダストリオール会長を表彰
2014-06-13
ベルトホルト・フーバー・インダストリオール・グローバルユニオン会長は、全米自動車労組(UAW)から、威信あるウォルター・ルーサー社会正義賞を贈られた。
退任するボブ・キングUAW会長は、6月2日に米国デトロイトで開催された年次UAW大会でベルトホルト・フーバー会長に同賞を授与し、世界中の労働組織間でグローバルな同盟の構築を支援した業績を称えた。
フーバー会長は代議員たちに、労働者の権利を求める闘いは決して終わっておらず、全世代を通じて続くと語った。「世界中の人々が今なお悲惨な状況下で働いている」と会長は述べ、バングラデシュのラナ・プラザ衣料工場崩壊とトルコのソマ炭鉱事故で多数の労働者が死亡したことを思い出させた。「どちらの現場でも、所有者はずいぶん前から安全性に問題があることを知っており、政府も危険を認識していた。関係者全員が労働者の死に対して責任がある」とフーバー会長は述べた。
「このような労働条件から労働者を保護し、人々と従業員の権利を求める闘いにおいて支援し合うことは、私たちの義務だ。資本主義と金融市場は世界を金融危機に引きずり込み、今、中産階級が徐々に弱体化し、貧困層はさらに貧しくなり、不安定雇用が増えている」と会長は述べた。「グローバル化とは、組合が他国の状況に関心を持たなければならないことを意味する。グローバル化は最終的に私たち全員に影響を与える」
第36回UAW大会では、ボブ・キング会長の退任という出来事もあった。デニス・ウィリアムズが、投票総数3,270票のうち圧倒的多数の3,215票を獲得し、後任に選出された。ウィリアムズは、これまでUAW書記長・財政部長を務め、1977年からの組合員である。選出後、ウィリアムズは報道陣に次のように語った。「身の引き締まる思いだ。この組合のために働きたいと気分が高揚している。団結のエネルギーとパワーを感じており、課題に取り組んでいきたい」
また、ゲーリー・キャスティールが書記長・財政部長に、シンディー・エストラダとノーウッド・ジュエル、ジミー・セトルズが副会長に選出された。
テネシー州チャタヌーガのフォルクスワーゲン組立工場の労働者による組合代表を求める闘いが大会で注目の話題となったが、代議員は国際連帯にも精力的に取り組んだ。