「インダストリオールは女性代表を主導しなければならない」
2014-06-24
2014年6月23日にスイス・ジュネーブで開催された女性委員会で、加盟組織はインダストリオール・グローバルユニオンに対し、女性代表を主導するよう要求した。
インダストリオール加盟組織CNTMブラジルのモニカ・ベローゾは、インダストリオールには先駆的なビジョンを示す機会があると述べた。「私たちは平等に基づいて新組織を構築しているところだ」
「インダストリオールはちょうど2年前に設立された。変革は国家レベルから始めなければならないが、グローバル・レベルはよい刺激を与えることができる」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べた。
モニカ・ケンペール・インダストリオール書記次長は次のように語った。「私たちは模範を示し、インダストリオール・グローバルユニオンの全レベルで女性が適切に代表されるよう確保しなければならない。加盟組織の多くが示しているように、意思決定レベルの女性参加率40%が可能であることを、加盟組織に吹き込まなければならない」
割り当てをめぐる広範囲にわたる討議は、最近開かれた2回の地域大会(ラテンアメリカ・カリブ海とアジア太平洋)に端を発し、両大会の参加者はインダストリオールの全レベルで女性の割り当てを40%とする決議を採択した。この決議は、大会、執行委員会、会長、副会長、書記長および書記次長に言及している。
代表参加率40%の達成に関して一部の加盟組織から懸念が表明されたにもかかわらず、組合の経験を見ると肯定的な例がいくつかあった。女性委員会では、組合員400人が出席した先ごろのブラジルCNQ-CUT女性会議が、新採用者の30%を女性にするよう使用者に要求したことが報告された。フランスの金属労組FOのブリジット・カペレによると、フランス企業の報告には現在、採用や経歴開発に関する数字が含まれ、組合が女性の職場進出を妨げている障害を分析できるようにしている。女性が多すぎる分野もあれば、不足している分野もある。
2015年9月14~16日にオーストリア・ウィーンで女性世界会議を開催することが確認された。基本テーマは、今後数カ月間に微調整されるが、「女性のリーダーシップで組織機構を変革」である。女性代表を妨げる障害(性差別など)や女性のリーダーシップも議題に盛り込まれる。
女性委員会は、引き続き加盟組織からデータを収集し、組合における女性の存在に関するアンケートへの回答を促すことを決定した。
午後に開かれた女性参画に関する作業部会は、任務を十分に遂行できるようにするために、以下の情報を求めた。
●インダストリオール関連部門における女性の存在に関する統計値
●インダストリオール書記局における女性の存在に関する数字
●各部門における部会長・共同部会長の内訳
●他のグローバル・ユニオン・フェデレーションとITUCの女性参画に関する規則
作業部会は以下に関する討議も要求した。
●インダストリオールの規約
●女性参画を改善するための方針変更
●女性の能力強化に資金を供給して実行する最善の方法
●執行委員会で下す必要があるかもしれない管理上の決定
●共同部会長ポストに加えて部門別会合で講じる必要がある措置
●女性委員会の今後の措置(加盟組織と協議)
南アフリカ全国金属労組(NUMSA)のクリスティーナ・オリビエ委員長が、6月25~26日にジュネーブで開かれる執行委員会に折り返し報告する。