ハネウェル、またしても米USW組合員をロックアウト
2014-08-18
イリノイ州メトロポリスにあるハネウェルのウラン転換施設は、全米鉄鋼労組(USW)第7-669支部の組合員150人近くをロックアウトし、同労組をつぶそうとしている。インダストリオール・グローバルユニオンは、世界中の加盟組織とともにキャンペーンを全面的に支持している。
この施設では、イエローケーキと呼ばれる粗製ウランを核燃料濃縮用の六フッ化ウラニウム(UF6)に転換している。この潜在的危険をはらむプロセスには、現在ロックアウトされている鉄鋼労働者の経験と知識が必要であり、無責任な企業決定で地域社会が危険にさらされている。
工場経営陣が14カ月に及ぶロックアウトの間に生産を継続しようと試みた3年前の前回には、危険薬品の取り扱いを誤ったために危うく惨事という事態が2回あった。原子力規制委員会は、経営側は非組合員の代替労働者が試験でカンニングする手助けをし、最終的に代替労働者が施設を運転することを許可した、と指摘した。
前回ロックアウト後の2011年8月2日、USW組合員は3カ年労働協約を承認した。前回のロックアウト開始当初、ハネウェルは年金給付、付随の医療給付、組合保護条項の廃止を狙っていた。しかし、第7-669支部の組合員は適正な労働協約を勝ち取り、今その協約が更新の時期を迎えている。
今回、ハネウェルは全力を挙げて組合をつぶそうとしている。USWとの交渉で提示された同社の案には、経営側が組合員である常用労働者を組織的に契約労働者と入れ替えられるようにする条項が含まれている。未熟練契約労働者にかかるコストは、すでに工場で働いているUSW組合員の常用労働者の人件費よりも高い。
ハネウェル経営陣は、8月1日午後11時45分ごろ交渉の席に着き、組合側が4時間前に包括的な対案を示したにもかかわらず、ほとんど変わらない案を提示した。組合交渉委員会が会社側の提示を組合員の投票に付すことを断ると、同社は組合に対し、即刻工場から労働者をロックアウトすると通知した。
下記サイトの請願書に署名しよう:
インダストリオール・グローバルユニオンのユルキ・ライナ書記長は今日、コート・ハネウェルCEO宛の書簡で次のように述べた。「労働者と地域社会に、御社が第7-669支部との誠実な交渉よりも原子力事故の危険を選ぶというメッセージを送るとは、何ということでしょうか。これは恥ずべき企業の不正行為であり、私たちはハネウェルのUSW組合員がしかるべき公正な労働協約を獲得するまで支援し続けます」
次の交渉は8月18日午前10時に行われる。経営側が組合を攻撃するために取り組みを拒否している問題は、雇用保障だけではない。現在の会社案は、10%の賃金カットに等しい労働者の医療手当削減も狙っている。ハネウェルの労働者は、ますます強い放射線を浴びているため、当然ながら適切な安全点検を提案している。
下記の第7-669支部ウェブサイトで交渉委員会案の詳細を参照:
http://usw7-669.com/story/what-we-are-fighting