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第29号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年9月17~29日)

クラウンがトルコとカナダで組合つぶしを継続

2014-09-22

  クラウン・ホールディングスは、1年に及ぶ労働争議が解決したにもかかわらず、インダストリオール加盟組織の全米鉄鋼労組(USW)に加入する労働者の4分の3を入れ替えたいと考えている。

 これに対してUSWは、カナダ・オンタリオ州の労働関係委員会に提訴した。

  世界有数の食料・飲料缶メーカーであるクラウンは、利益が倍増し、トロント工場が北米トップの生産性・安全性・効率性を達成したにもかかわらず、大幅な譲歩を要求したため、2013年9月6日に同工場でストが決行された。

「クラウンは組合をつぶそうと躍起になっており、この争議を終わらせるために交渉する気がないと思う」と、交渉を担当しているフレッド・レドモンドUSW国際副会長は述べた。

3月、クラウンが労働者に職場復帰をほとんど保証しなかったため、労働者は117票対1票で同社の要求を拒絶した。クラウンは最新の案で、ほとんどの労働者の賃金を実に3分の1も削減したいという意向を示した。

 クラウンはトルコで、インダストリオール加盟組織ビルレシクの認証に異議を申し立てたが認められず、組合承認を余儀なくされた。しかし、同社は誠実に交渉することを拒否しており、ストに突入しそうである。クラウンは組合への関与を理由に、すでに多数の労働者を解雇している。

 インダストリオールは、クラウンとの争議でUSWとビルレシク・メタル・イスを継続的に支援している。2月にジュネーブでヨーロッパと北米のクラウン関連組合の会合を開き、クラウンによる攻撃に抵抗するプログラムを策定した。

 ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は、4月に米国フィラデルフィアで開かれたクラウン年次株主総会での行動に参加した。インダストリオールは同じく4月、スト中の労働者2人の代表団をカナダからトルコ、スイス、イタリア、フランスに派遣した。

 インダストリオールは、同じGUFのIUFと共同でクラウンの顧客にも書簡を送り、同社に労働者の権利を尊重させるよう要求した。

IUFは、IUF加盟組織の組合員がいる食料・飲料部門のクラウン顧客企業数社との会合で、この要求を強く打ち出している。

 「カナダとトルコをはじめ、この悪質で反組合的な企業クラウン・ホールディングスに加盟組織が攻撃されているすべての場所で、引き続き各組織を支援していく」とウズカン書記次長は述べた。

 

 

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