工場閉鎖で大量失業の危機
2014-09-17
韓国系多国籍企業の斗山がベルギーの工場を閉鎖すれば、400人の労働者が職を失うことになる。
全世界で3万人の従業員を雇用する多国籍企業の斗山は、多岐にわたる産業で活動しており、ベルギーのモンス近郊で建設機器を製造している。同社はこのほど、受注が堅調であるにもかかわらずベルギー工場の閉鎖計画を発表した。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織は、同工場で労働者を組織化している。ここでもソーシャル・ダンピングの例が見られ、低賃金諸国への生産移転がヨーロッパの雇用喪失をもたらしている。
労働組合は地元の政治家の支援を受けて、斗山経営陣との協議に入った。
マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング・素材産業担当部長は、今回の決定を厳しく非難する。
「このようなえり好みを受け入れることはできない。それに、多国籍企業には単なる株主価値にとどまらない社会的責任がある」