メキシコ電力労組、5年に及ぶ闘いで今なお踏ん張り、未来を見据えて抵抗
2014-10-17
2009年10月11日、メキシコ中部に電力を供給している国有公益事業会社ルス・イ・フエルサ・デル・セントロ(LyFC)の従業員4万4,000人は、フェリペ・カルデロン・イノホサ大統領(当時)の大統領令で同社が閉鎖されたあと、文字どおり通りへ放り出された。
メキシコ電力労組(SME)は、裁判所で平和的な法廷闘争を行うことに決めた。数日後に開催された大集会で、同労組の最高意思決定機関は、政府による誤って計算されたわずかな解雇手当の提示を拒絶した。その代わりに、労働者は抵抗の道を選んだ。
それ以来、同労組は、手を尽くして抵抗し、デモ行進や会合、ハンスト、政治犯の釈放を求めるキャンペーン、交渉、フォーラムを組織してきた。
5年間の闘いを記念するためにSMEが開催したフォーラムでは、多くの組織の代表が同労組への支援を改めて表明し、その後メキシコシティーの中央広場までの行進に参加した。この行進の際、マーティン・エスパルサ・フローレス書記長は他の全国執行委員とともに、「現政権は私たちの誕生を目にしなかった、私たちの死を見ることも決してない」というスローガンの横断幕を掲げた。フォーラムでは、ユルキ・ライナ書記長からの応援メールが読み上げられ、不安定雇用に反対するスローガンを書いたインダストリオールのプラカードが掲示された。
このフォーラムでフローレス書記長は、不法な命令から5年を経て「私たちは今なお踏ん張り、未来を見据えて抵抗している」と付け加えた。闘い続けている1万5,000人の労働者は、電力供給各社で旧LyFC従業員の雇用を見つけるという案に関する合意を望んでいる。
5年に及ぶ闘いを記念して、マーティン・エスパルサ書記長は次のように述べた。「多国籍企業とファシスト党政府によって踏みにじられた法の支配を回復するために、これからも闘い続ける」。
電力労働者の闘いは続いており、10月15日にもデモ行進を実施し、5年間の激しい社会・法廷闘争後の再雇用、労働権・人権の承認、連邦政府との合意の実施を要求した。