米国シュナイダーエレクトリックで労働者の勝利によりスト終結
2014-10-20
アメリカのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織である全米機械工・航空宇宙労組(IAM)は、シュナイダーエレクトリックによる改善された提示案の受け入れを票決し、2週間のストが終わった。
300人を超えるIAM第2069支部組合員がインディアナ州ペルーにあるシュナイダーのスクエアD施設で争議行為に参加していたが、このストは10月19日に終了した。
「組合員は断固とした態度を取り、誇るべき改善を勝ち取った」とトム・オヘロンIAM団体交渉責任者は述べた。「シュナイダーエレクトリックは多額の利益を上げており、その利益の実現を可能にしている組合員は、会社の成功の正当な取り分を求めて闘った」
第2069支部の組合員は、新しい3年協約の重要分野で改善を勝ち取った。1,600ドルの協約締結ボーナスに加えて、1年目3%、2年目2%、3年目2%の一律賃上げがある。IAMの交渉担当者は、労働者の賃金格差が広がりすぎているという組合の懸念にも取り組んだ。
新協約によって2015年12月31日付で従来の確定給付型年金が凍結されるが、IAMの交渉担当者は、確定拠出制度への移行にあたって会社側の当初案よりも高い企業拠出金を達成した。
「地元企業と他の地方組合の両方が、当組合の組合員を強力に支援してくれた」とオヘロンは述べた。「第2069支部の交渉委員会は、このプロセス全体を通じて組合員と地域社会に情報を提供し続けるうえでも素晴らしい仕事をした。全体として大きな効果があり、それが協約実現に役立ったことに感謝している」
ヨーロッパの多国籍企業であるシュナイダーエレクトリックは、100カ国以上で13万人を雇用している。
ユルキ・ライナ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は次のように述べた。「これは労働組合員によって十分に支援された争議行為を経てIAMが達成した大きな勝利だ。シュナイダーは、IAMと支部から強い圧力を受けて、最終的に交渉の席に戻ることを余儀なくされた」
IAMは北米有数の産業別組合で、ほぼ60万人の現役・退職組合員を代表している。