米国南部のUAW組織化活動にグローバルな支援
2014-10-11
ミシシッピ州カントンの日産におけるUAWの組織化活動に、大規模な国際連帯が差し伸べられている。15万人以上の日産労働者を代表する6カ国の労働組合代表団は日産に対し、カントンの労働者4,000人によるUAW支部の結成を認めるよう共同で要求した。
「組合権は市民権」の旗の下に、UAWは4年前からミシシッピ州カントンの日産工場で会社公認の労働組合を設立するために運動している。公民権運動の節目となる出来事の50周年を記念し、現在のキャンペーンに反映させている。
日本、スペイン、イギリス、南アフリカ、ブラジルの日産従業員は会社と建設的な労使関係を築いているが、カントンの組合支持者は絶えず経営側からの極端な威嚇・脅迫に直面している。代表団には、インダストリオールとグローバル枠組み協定を締結している日産の企業パートナー、ルノーの組合も参加した。
国際連帯ミッションを主導したインダストリオール・グローバルユニオンのユルキ・ライナ書記長は、次のように述べた。「私たちは日産を支持し、組合を支持する。ここミシシッピ州カントンの労働者は、安全衛生、いじめ、交代勤務スケジュール、増加する不安定労働者に関して多くの苦情を抱えている。工場に組合機構があれば、これらの問題の多くに対処できるだろう。日産に対するメッセージは、同社がカントンの労働者に組合結成権を与えるまで私たちは立ち去らないということだ」
現地の活動家は大規模な組合会議で、経営側が組合加入を阻止するために労働者を脅している実態について説明した。しかし何より、活動家たちは工場の組織化に緊急に取り組む姿勢を精力的に表明した。
カントンの日産は、米国南部でUAWが展開している3大組織化キャンペーンの1つである。他の2つも進展しており、テネシー州チャタヌーガではUAW第42支部がフォルクスワーゲンから間もなく承認を得ようとしており、先週金曜日にはアラバマ州タスカルーサのダイムラーで新しい第112支部が結成された。
書記長が率いるインダストリオール連帯ミッションは今週、気持ちを奮い立たせてくれる第42支部と第112支部の組合員、指導者およびオルグを訪問した。これらの重要なキャンペーンは、南部諸州で活動する他の外資系自動車会社の組織化にあたって基準を設定するだろう。
国際連帯はVWとダイムラーの組織化の中核を成している。ドイツの組合IGメタルは、両社から中立の立場を引き出し、UAW組合支部設立への道を開くために力を示した。自動車総連とJCMは、日産から同様の保証を得るためにUAWと協力している。
これらの同じ多国籍企業で働く世界中の労働者と同様に、米国南部の自動車労働者にも組合結成権を与えるべきである。