マレーシアの組合、ついにエレクトロニクス工場で足掛かりを確保
2014-10-09
マレーシアの労働者は、経営側による強い圧力と組合つぶし戦術にもかかわらず、電子メーカーのインフィニオン・テクノロジーズで組合代表に賛成票を投じた。
10月1日と2日の無記名投票で勝利を収めるまで、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の電子産業従業員組合(EIEU)は、承認を求めて長い闘いを繰り広げてきた。
マレーシア北西部のクリムにある工場の労働者は当初、2014年4月に同社経営陣に組合の承認を求めた。ところが、インフィニオンは建設的な対話に応じず、組合の要求を拒絶した。その後、EIEUは時間のかかるお役所的な承認手続きを踏まざるを得ず、会社側は労働者の組織化努力をくじこうとした。
同社は組合設立を阻止するために、この工場では電子部品を生産していないと主張しようとした。結局、インフィニオンは全労働者による無記名投票に同意した。投票の準備段階で、同社はEIEUにとって不利な状況説明を定期的に行い、労働者を脅した。それでもなお、労働者の過半数が工場での組合設立に賛成票を投じたのである。
インダストリオールは、労働者の組織化が特に難しいアジア太平洋5カ国(マレーシアを含む)で電子部門にターゲットを絞っている。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、この勝利のことで労働者を祝福し、次のように述べた。「そのような厳しい状況の中でマレーシアの組織化に成功したという知らせを聞くことは、特に励みになる。インフィニオンの労働者が自分たちと家族のために正しい選択をして、より良い未来に賛成票を投じたことをうれしく思う」