オーストラリアのオーチスで8週間のロックアウトが終結
2014-12-18
オーストラリアのオーチス・エレベーターで、経営側が他の国内エレベーター会社と同水準の賃金・労働条件の適用を拒否し、労働者が8週間にわたってロックアウトされた。昨日、オーチスは譲歩し、労働組合は会社側と合意に達した。
このロックアウトは、オーチス労働者の90%が、賃金・労働条件を大幅に削減する非組合協約を否決したあとに行われた。ロックアウトされたオーティス労働者への空前の国際支援を受けて、12月17日に労使が合意に達した。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ETU(CEPU傘下)とAMWUは、14%の賃上げ、日当旅費の増額、建設手当の業界標準以上への引き上げ、すべてのプロジェクトの最低現場手当、初めての所得保護を盛り込んだ3年半の協約を達成した。
アレン・ヒックスETU全国書記長は、 「国際・国内両レベルでの多大な支援により、組合員は団結してイデオロギーに基づく保守派の攻撃に抵抗した」とコメントした。
インダストリオールは、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、デンマーク、アイルランドでオーチス労働者と合流し、労働者に対する扱いを非難した。
マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング担当部長は、「私たちは仲間の労働組合員と固く連帯している。国際支援がどんな影響を及ぼし得るかを示す、この協約を歓迎する」とコメントした。
インダストリオールは、オーティスがインダストリオール加盟組織AMWUとETUの組合員と協議して公正な協約を取り決め、労働者とその家族が受けるに値する適正な条件・給付を盛り込むよう求める要求も支持した。
オーチス・エレベーターは世界有数の垂直交通システム製造・設置会社である。