広報ニュース

第31号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年11月~12月)

イタリアのティッセンクルップで労働争議が解決

2014-12-19

共同講義行動の一つ

 イタリアの組合による団結と決意のおかげで、ドイツ系多国籍グループのティッセンクルップがウンブリアに所有する鉄鋼工場アシアイ・スペシアリ・テルニ(AST)で、最も長く厳しい部類に入る労働争議が終結した。

 AST労働者は12月15~17日の3日間の投票で、組合代表と同社経営陣が取り決めた協約を80%の賛成多数で承認した。

 AST労働者とその労働組合であるインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織FIM-CISL、FIOM-CGILおよびUILMによる並外れた動員と一連の抗議が、争議解決において重要な役割を果たした。

 AST労働者による40日間のストは交渉に非常に大きな影響を与え、これを受けて会社側は、労働者2,398人が雇用されているテルニ施設でステンレス鋼生産を大幅に削減する計画を変更した。

 この計画が実施されていれば、2つの溶鉱炉のうち1つが運転を停止し、少なくとも575人の労働者が解雇され、それよりもずっと多くの労働者が間接的に影響を受けていただろう。

  この協約に基づいて、同社は両方の溶鉱炉を少なくとも4年間は稼働させ、年間100万トンの現行生産量の維持も保証する。同社はAST施設への多額の投資も見込んでいる。

 一部の従業員は自発的に退職するが、労働者のために職場保護に関する基本的な条項が定められている。

  組合は第三者企業を通して雇用された労働者を代表して交渉を続けている。

  インダストリオール・グローバルユニオンのフェルナンド・ロペス書記次長は、AST労働者による投票の結果を称賛し、次のように述べた。「イタリアの同志の決意と闘志に敬意を表する。この勝利もまた、団結と決意が組合の強さと成功の最も重要な部分であることを示す証拠だ」

 

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