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第31号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年11月~12月)

チュニスでインダストリオール執行委員会開催

2014-12-08

 

労働組合権は民主的社会の一部だ、とユルキ・ライナ書記長

バングラデシュについて報告するモニカ・ケンペール書記次長

 

インダストリオールは、12月4~5日にチュニスで執行委員会を開催した。この開催場所は、労働組合が重要な役割を果たしているチュニジアの民主主義の発展への支援を示していた。

 チュニジア労働総同盟(UGTT)とその加盟組合(インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織を含む)は、新憲法の立案において極めて重要な役割を果たした。

 ウサーン・アッバーシUGTT書記長は、執行委員会をチュニスに歓迎し、労働者が勝ち取った利益を保護すると約束し、 「労働者は民主的なチュニジアを求める闘いに貢献している。インダストリオールがチュニジアに来てくれたことは、労働組合とその活動を支援するという強力なメッセージだ」と述べた。

  チュニジアのアフマド・アンマール社会問題大臣は、挨拶の中で、労働組合との社会的対話を約束し、「チュニジア国民は分別があることを示してくれた。民主主義に向けた最終的な措置を取ることができたのは国民のおかげだ」と述べた。

 この2日間のインダストリオール執行委員会で、組合の力の強化と組織化、労働組合権を求める闘い、生活賃金を求めるキャンペーンなど、インダストリオールの継続的な活動をめぐって報告・議論が行われた。インダストリオールは国境を広げている。特にモーリタニアとミャンマーで新規加盟があり、インダストリオールが代表する国の数が143カ国に増えた。

 連帯決議4本の採択

  インダストリオール執行委員会は、モロッコで電力事業を公共サービスとして維持し、すべての電力労働者の雇用、業績および権利を守るよう政府に求める、モロッコ全国エネルギー労連(FNTE)の要求を支援することを決議した。

 IGメタル組合員150人が12月4日からストを実施しており、ドイツ・エスリンゲンのティッセンクルップ自動車サプライヤー工場を占拠している。労働者は会社側に対し、クリスマス前に工場を閉鎖する計画の撤回を要求している。インダストリオール執行委員会は、スト参加者を支援し、会社側に工場の操業継続を求める要求を支持する旨決議した。

  インダストリオール・グローバルユニオンとティッセンクルップの加盟組織は現在、グローバル枠組み協定に向けて同社との交渉をかなり進めているIGメタルとインダストリオールは、そのプロセスを継続しようと努めている。

  ベルギーの組合は現在、団結して1カ月に及ぶ一連のストを実施している。この波状ストは右翼政権の緊縮政策と闘っている。2大労働組合であるベルギー労働総同盟(FGTB)とキリスト教労働組合総連合(CSC)の重要な団結によって、ストの有効性と重要性が高まっている。

 新フランドル同盟(NVA)と改革運動(MR)の連立政権が発足した2014年9月以降、極めて反労働者的なミシェル首相が過酷な財政緊縮計画を推進している。

  インダストリオール執行委員会は、今回の対立でベルギーの同志と連帯して全面的かつ強力に支援し、ミシェル首相の連立政権に対し、社会的支出の重大な変更について組合と協議するよう要求することを決議した。

  インダストリオール執行委員会は、アスベストに対しても明確な態度を打ち出し、BWI、ITUC、アスベスト支援団体および市民社会グループとの協力により、2015年5月のロッテルダム条約における温石綿リスト作成キャンペーンと、アスベスト産業に対するキャンペーン全体を支援する旨決議した。

 

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