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第32号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年1月)

トルコで金属労働者の大規模ストとグローバルに連帯

2015-01-29

 

トルコ金属部門のスト風景

インダストリオール・グローバルユニオンは、1月29日に始まった金属部門のストで、加盟組合ビルレシク・メタル・イスに対する支援を動員している。このストはトルコの金属産業で1万5,000人が働く約40の職場を対象としている。

  ビルレシク・メタル・イスの組合員は、金属産業使用者団体MESSとの3カ年労働協約案を拒否し、スト実施を票決した。

  ストの主な要求は以下のとおり。

●金属部門の低賃金を引き上げること。

●雇用区分や勤続年数による大きな賃金格差を縮小すること。

●協約期間を3年ではなく2年に維持すること。

 インダストリオール・グローバルユニオンのケマル・ウズカン書記次長は、「トルコの金属産業は、もっと高い賃金を払うことができるのだから、払わなければならない。私たちは、尊厳のある公正な賃金を求めて断固闘うビルレシクの同志を強く支持している」と述べた。

  この大規模ストは今日午前9時、大々的で活気に満ちた行進、動員およびピケによって始まった。ビルレシクは関連企業を2つに分け、うち半分で今日、残り半分で2月19日にストを行う。

  ビルレシクが組織化する関連40社のうち5社が労働法を悪用し、主にホワイトカラー従業員に圧力をかけ、8工場で職場スト権投票を要求させようと試みた。労働省が実施した5件のスト権投票すべてで、ストが全面的に支持された。

  関連企業の大多数が、ドイツ、フランス、アメリカ、オランダ、日本などに本社がある国際サプライヤーで、電気・暖房・機械システムを製造している。インダストリオールは、それらの多国籍企業に接触し、組合と会談して労働者の要求について誠実に協議するよう求めている。

  社員がストを票決したときにトルコの使用者が一般的に用いるもう1つの反組合的方法は、政府に対し、いわゆる「公衆衛生」と「国家安全保障」に関する論議に基づき、ストの60日間延期を要求することである。この悪しき労働法は、公衆安全または安全保障を危険にさらす場合はストを延期できるようにしており、実質的にストを完全に禁止している。

 スト中はビルレシクのスタッフ全員が無給で働き、すべての資源をこの行動に投入できるようにしている。インダストリオール・グローバルユニオンは来週、ピケに参加する。

 このページからスト中のビルレシク組合員に連帯メッセージを送ろう。

 

 

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