CTMが法廷審問でテクシッド、ガンダーソンおよびピトコの労働者を威嚇
2015-01-29
1月22日、非独立系のメキシコ労働組合連盟(CTM)から派遣された350人の暴漢が、メキシコ・モンクローバの地方調停・仲裁委員会ビルを取り囲んだ。同委員会は、ガンダーソン、テクシッドおよびピトコで、どの組合が団体交渉権を持つべきかに関する投票の予定を組んでほしいという全国鉱山労組(SNTMMSRM)の要請を審理していた。
ビルの中にいたのは、鉱山労組組合員50人、同労組の法定代理人、テクシッドのイタリア人オブザーバー、CTM代表である。
労働協約はテクシッドで900人、ガンダーソンで1,800人、ピトコで150人の労働者を対象としている。これら各社の労働者は全国鉱山労組への加入希望を表明しており、CTMの代表権に異議を唱えている。
民主的組合を求めて
フィアット・クライスラー・グループ傘下のテクシッド・イエロの労働者は、2014年初めから自分たちの権利を求めて闘っている。4月18日、同社は3人の労働者を解雇し、80~100人の暴漢が、労働者の利益を擁護していないCTMではなく民主的組合への加入を決定した別の労働者11人を攻撃した。
団体交渉のために民主的に代表を選出する労働者の権利は、国際労働機関(ILO)第87号条約によって保護される基本的権利である。したがってテクシッド・イエロは2014年4月22日、CTMではなくSNTMMSRMが同社従業員を代表すべきであることに同意した。同社は、解雇された労働者を復職させ、スト中の労働者に対して報復しないことも約束した。
2014年5月、SNTMMSRMは労働者を代表するために闘いを開始し、同社の利益分配制度の一環として労働者に支払われる金額の少なさに不満を抱く労働者を勧誘した。4月の労働者および鉱山労組との合意に反して、テクシッドは11月26日、労働者のスポークスウーマン兼指導者であるイメルダ・ヒメネスを含む17人の労働者を解雇した。
連帯で暴力を回避
昨年の暴力事件を教訓に、同労組はモンクローバの審問でさらなる暴力行為を防ぐために対策を講じ、連邦当局の注意を喚起するとともに、代理人とラウル・ベラ司教に助けを求めた。この連帯によって十分に、さらなる暴力行為を回避することができた。
審問は2月25日まで延期された。その間にSNTMMSRMは、テクシッド、ガンダーソンおよびピトコの労働者が、CTMにとどまるかSNTMMSRMに移るかを決定できるようにするため、地方委員会を迂回して連邦委員会から投票の許可を取り付けようとしている。
インダストリオール・グローバルユニオンとその加盟組織は、引き続き密接に状況を監視していく予定であり、民主的組合を求めて闘う3社の労働者の要求に無条件の支援を表明している。