広報ニュース

第32号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年1月)

1月29日にトルコで金属労働者数千人がスト決行へ

2015-01-14

 

スト決定の記者会見

 インダストリオール加盟組織のビルレシク・メタル・イスは今日、1月29日の金属産業スト決行を発表した。このストには、トルコの約40社で働く1万5,000人前後の労働者が参加する。

 ビルレシク・メタル・イスは、トルコの金属産業使用者連盟(MESS)との部門レベル交渉が決裂したあと、この決定を下した。使用者側の提示は組合の大集会で拒絶された。スト決定の対象は、シュナイダー、アルストム、マーレ、アペラム、ABB、ボザール、ベカルト、デルファイ・オートモーティブ、フェデラル・モーグル、プリズミアン、いすゞといった多国籍企業である。

  ビルレシク・メタル・イスは交渉の初めに憲章で、低賃金労働者と新規労働者の追加的改善を要求した。MESSは、この重要な要求を拒否し、これまで2年だった協約期間を3年に変更するよう主張した。トルコ経済が不安定な状況にあり、長期協約は組合員の購買力を低下させるため、ビルレシク・メタル・イスは、この主張は受け入れられないと判断した。

  その一方でMESSは、他の2つの金属労組と労働協約を締結している。ビルレシク・メタル・イスは、ゲブゼでの労働者全員による大集会と、交渉対象企業の職場委員全員による総会を経て、当初の要求を断固貫いてストを決行することを決定した。

本部での記者会見に臨むセルダログル会長(中央)

  ビルレシク・メタル・イスが全国レベルで加盟しているトルコ進歩労働組合連合(DISK)本部での記者会見で、アドナン・セルダログル会長はスト決定を発表し、「私たちは1月10日に状況全体を評価し、中央交渉委員である職場代表たちは、どんな犠牲を払っても不当な要求をすべて受け入れることは拒否し、ストを決行するという見解を表明した」「私たちは、今日の闘いから明日を目指す組合員、明日のために闘う組合員が生まれることを知っている」と述べた。

  ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は支援と連帯のメッセージで、組織としてこのストを全面的に支持するとして、「適正な賃金・労働条件を求めて闘うためにストを決行するという皆様方の決定に敬意を表します。全加盟組織に対し、ビルレシク・メタル・イスに支援・連帯を表明するよう促します。インダストリオールは、皆様方の闘いを支援するために今後ともできる限りのことをしていく所存です」と述べた。

スト決行の記者会見を終え、共闘の連帯の握手をするイス組合リーターたち

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