非情な組合つぶしと闘うグルジアの鉱山労働者
2015-02-12
黒海の東岸にあるグルジア・カズレティの鉱山会社RMGカッパーとRMGゴールドの経営陣は、インダストリオール加盟組織のグルジア冶金・鉱山・化学産業労組(TUMMCIWG)との闘いを開始した。組合つぶしの結果、ここ数日で120人の労働者が組合を脱退した。
先ごろ使用者代表が両社を訪問、組合を辞めるための脱退届の草案をばらまき、「解雇などのトラブルに巻き込まれる」と言って両社の従業員を脅し、組合脱退を強要した。
その結果、100人を超える組合員が経営側の圧力に屈し、脱退届に署名した。RMGカッパー労組は1月には690人の組合員がいたが、ここ数日間で96人が脱退している。RMGゴールドでは、組合員320人中14人が地方組合を辞めた。
組合つぶしが始まったのは、組合が経営側に書簡を送り、40日間のストを経て2014年3月23日に締結された協約に基づく義務の不履行を再度指摘したあとのことである。
- 2014年4~5月に組合が作成し、見直しを求めて使用者に送付した労働協約草案が、まだ見直されていない。
- 会社側は労働者の給料を引き上げる措置を講じていない。
- 欠員が出た場合、会社側は組合が作成した候補者リストを利用するのではなく、労働市場から従業員を雇っている。
- 労働争議委員会は2014年4月に設置しなければならなかったが、2014年8月にようやく初会合が開かれ、これまでに予定の7回のうち3回しか会合が開かれていない。
ちょうど1年前の2014年2月14日、グルジア企業のRMGカッパーとRMGゴールドで鉱山労働者がストに入った。経営側が2013年11月に締結された協約に定める義務の履行を拒否し、2014年1月に再編成にかこつけて180人を超える従業員を解雇したからである。40日に及ぶストを経て労使が合意し、解雇された労働者80人を復職させるとともに、同社の経済状態が改善したら他の労働者も復職させ、労働協約を締結して給料を上げる旨取り決めた。しかし、長期にわたるストと引き換えに達成された協約は、まだ履行されていない。
「RMG経営陣は、うんざりさせる反組合的戦術から手を引き、これ以上の遅延なく直ちに組合つぶしをやめなければならない」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べた。「同社は協約に従って義務を果たさなければならない。」