インダストリオール、トルコで金属労働者の闘いを支援
2015-05-28
トルコのいくつかの都市、特に自動車産業の首都と呼ばれるブルサの大手自動車・自動車部品工場で、広範囲に及ぶ激しい労働争議が発生、労働者は大きな利益を獲得し、使用者から約束を取り付けた。
トルコのブルサ、コジャーエリー、エスキシェヒルなどに立地する金属産業で、5月中旬に数千人の労働者がストに入り、2014年末ごろに締結されたばかりの部門レベル団体交渉協約で提供されなかった生活賃金と適切な労働条件を要求した。労働者が怒りの行動を起こすきっかけになったのは、金属部門のある大規模職場が、新しい部門別協約の締結後間もなく追加的な賃上げを獲得したことである。
争議が発生した企業には、ルノー、フィアットの合弁事業トファシュ(プジョー、シトロエン、オペル、ボクソール向けの車両も生産)、フォード、ベルトラン・トレレボリ・ビブラコースティック(TBVC)、デルファイ、SKT、オトトリム・オートモーティブ、ロールメック、コシュクノズ、マコといった主要多国籍企業が含まれる。
要求の内容は、賃上げ、雇用保障、会社との交渉時における労働者代表の承認、交渉で偽の組合を排除するための援助などである。加えて、金属部門内外のいくつかの企業の労働者も、このストを支援し、確固たる連帯を表明した。
使用者と政府当局から非常に大きな圧力が加えられたが、そのような断固たる争議行為は労働者に新たな利益をもたらし続けている。例えば、5月27日の妥結で12日間に及んだルノー・オヤックのストが終結、労働者全員に直ちに345ユーロのボーナスが支給され、2015年末まで毎月200ユーロのボーナスが支払われることになった。このボーナスがなければ給料は月165ユーロと少ない。他の工場でも同様の成果があった。
この争議には世界各地、特にインダストリオール・グローバルユニオンと加盟組織から共感・連帯が表明された。2015年5月19~20日にスウェーデンのストックホルムで開催されたインダストリオール・グローバルユニオン執行委員会は、自動車部門で組合権と適正賃金を求めて闘うトルコの金属労働者を支援する連帯決議を採択した。
「私たちは、抵抗している金属労働者と連帯しており、警察の介入、暴力または労働者の解雇に強く反対し、そのような事態が発生した企業の本社に連絡する」
インダストリオール・グローバルユニオンは、トルコで事業活動や調達活動を実施している関連多国籍企業の本社で、すでに行動を起こした。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は次のように述べた。
「インダストリオール・グローバルユニオンは、基本的権利と生活のために闘う労働者と常に連携している。自分たちと家族のためにはるかに明るい未来を求めるトルコの金属労働者による、この前例のない一連の行動は、トルコの労働運動史において新たなページを開く。労働者たちは組合内部の民主主義を求めて団結力を示した。私たちは彼らの闘いを誇りに思っており、部門全体で適正な賃金と組合権が享受されるまで一貫して支持していく」
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