イタリアのテナリスで労働者が協約を承認
2015-06-18
多国籍鋼管メーカーであるテナリスのイタリア工場で働く労働者は、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のFIM-CISL、FIOM-CGILおよびUILM-UILが締結した新協約を賛成76%で票決した。
6月11~12日に行われた投票でテナリス・ダルミネとの協約が承認された。
この協約により、余剰人員解雇数が以前に発表された406人から301人に減少する。この削減は連帯契約の利用によって達成されたもので、労働時間は減るものの労働者は雇用を確保することができる。主な交渉課題の1つは見習工120人の運命に関するものであった。交渉による合意に基づき、見習工は雇用の確認を得ることになった。同社は以前、見習工の臨時契約を更新しないと発表していた。
301人の一時解雇のうち、261人はダルミネ施設で、残り40人は近郊の職場で実施される。連帯契約の有効期間は12~24カ月で、2020年までに制度を利用することに同意した労働者全員に、退職年齢までの支援を伴う希望退職の選択肢が与えられる。
労働者の要求がすべて受け入れられたわけではないが、エマニュエーレ・ファンティニ(FIM-CISL)、ユージニオ・ボレッラ(FIOM-CGIL)、アンジェロ・ノッツァ(UILM)が率いる組合代表団は、結果として締結された協約を前向きなものとみなした。
組合幹部は、余剰人員解雇総数の減少と見習工の雇用確認によって、会社側が人的資源に投資する意欲を示したことを成果の1つに挙げた。希望退職の選択肢と連帯契約に関する合意も好意的に評価された。