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冒頭竹中前校長のご冥福を祈り全員で黙祷(京都) |
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第38回労働リーダーシップ西日本コースは、2007年1月11日に開校、加盟産別・単組から32名の組合役員が受講している。
今回から名称を、基礎コースから西日本コースに改め、4つの柱にもとづく多彩なカリキュラムを通して、ユニオンリーダーとして必要な知識の習得と人間力の向上を目指している。
1月11日午前10時から京都・関西セミナーハウスで若松英幸・金属労協事務局次長の司会の下、第38回労働リーダーシップ西日本コースの開校式を行った。
開講式には、来賓としてコース名誉校長の八田英二・同志社大学学長、金子順一・厚生労働省政策統括官が臨席された。
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開校式でハープ演奏する喜多村やよいさん |
開校式は喜多村やよいさんのハープ演奏による厳かな前奏で幕を開けた。喜多村さんは第1回から十数年にわたり、ハウス職員時代に開校式でのハープ演奏を担当されていた。
冒頭、中條運営委員長が式辞に立ち、第1回から37回まで校長を務められた竹中正夫先生が昨年8月に急逝されたことを受け、副校長としてこれまでコースを支えてきた平田哲氏を後任の校長に、香川孝三神戸大教授を副校長に、石田光男・中田喜文両同志社大教授を運営委員とする新体制について報告した。続いて、平田新校長が式辞を述べ、竹中先生の遺志を継いで、「原点を大切に」、「共に学び共に考える」ことを基本に運営委員の先生方と力を合わせてこのコースを更に発展させるために尽力していくとの決意を述べた。続いて、名誉校長である八田同志社大学長が式辞を述べ、40年近い伝統を持つこのコースの良さは同じ金属に集う労働組合の仲間同士が寝食を共にして、議論しあい、研鑽しあうことである。この2週間半の研修を実るあるものにしてほしいと激励した。続いて、主催者を代表して金属労協の團野事務局長が挨拶、指導いただいている運営委員の先生方、セミナーハウスの職員の皆さんの協力に感謝すると共に、またの無い研鑽の機会を大いに生かして、コミュニケーションも深めてほしいと激励した。
続いて、来賓として厚生労働省の金子政策統括官から、激励と直近の労働行政の取り組み状況について挨拶を受けた。地元ブロックを代表して中世古JC関西ブロック代表、香川副校長が激励の挨拶をいただいた。
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開校式で受講生宣誓を行う正森さん |
最後に全員起立した中で、受講生を代表して、三菱電線労組の正森さんが、これからの2週間のコースの受講にあたっての決意表明を行い、終了した。。
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開校式の後、團野事務局長から開校講演として「これからの労働運動とリーダー像」と題して講演を受けた。 |
開校講演する團野事務局長 |
ゼミ1 |
ゼミナール1は1月12日午後2時から5時まで行われた。最初に全員で集まり、平田校長からゼミナールの目的と位置づけについて話があった。みんなで日頃組合活動の中で抱えている課題について、ザックバランに語りあい、経験交流して新しい対応を考えていってほしいと述べた。この後、各ゼミ担当講師から、自己紹介とゼミの討議テーマについて説明があった。受講生は、平田ゼミ「労働組合と人間」、香川ゼミ「労働組合と世界」、石田ゼミ「労働組合と職場」、中田ゼミ「労働組合と社会」の4つのゼミに分かれて、計4回にわたるゼミでの議論を行う。
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ゼミの全体ミーティングでゼミの意義について述べる平田校長 |
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オリエンテーション/夕食交流など |
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オリエンテーションを行う高橋マネージャーと松村職員 |
初日の夕食はすき焼き、ビールで乾杯! |
ゼミ1に先立って、オリエンテーションが行われ、関西セミナーハウスの高橋マネージャーから、セミナーハウスの利用全般にわたって説明があった後、フロントの松村職員からハウス利用の案内説明が行 われた。ゼミ1の後、夕食はすき焼きで、平田校長の乾杯の音頭で夕食交流を行った。引き続き、全体ミーティングを行い、高橋マネージャーから全体プログラム説明、上口JC組織総務局主任からコース参加に当たっての諸注意事項について説明をした。この後、ゼミ別に島をつくり、それぞれの持ち味を生かした全員の自己紹介を行った。この後、班長・副班長の互選、座長、朝の体操当番、討論会実行委員をゼミ別に決めた後、班長4人の中から全体の級長を互選した結果、中田ゼミの班長である本田技研労組本社全国支部の上田晃久さんが級長に選出された。上田級長は、「みんなで力を合わせて、有意義な思い出に残るコースとしていきたいので協力をお願いしたい」と抱負を述べた。終了後、第1回の実行委員会を短時間で開いたあと、ラウンジで全員で初日の懇親(写真)を行った。
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2日目は朝7時のラジオ体操でスタート(写真右)。体操後は、 セミナーハウスの周辺を散歩。隣の蔓殊院(写真左)は昨年秋のJRのCM「そうだ!京都に行こう」の舞台になったところ。ハウス内には豊饗殿という豊臣秀吉ゆかりの能舞台もある。
散歩の後、7時半から第1回の朝の会は若松次長が担当。今までの人生経験、組合経験を通して話をした。
9時半から最初の講義は、ギニア日本交流協会顧問のオスマン・サンコン氏を講師に迎え、「大地の教え」をテーマに講義を受けた。サンコンさんは、アフリカのギニアから来日して35年たつが、アフリカから見た日本の文化と心について懇談的に話した。後半は質問に答える形で興味深い講義となった。
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サンコン氏による講義「大地の教え」 |
ギニアの民族衣装を着て講義するサンコン氏 |
グループ形成『貿易ゲーム』
2日目の1月12日午後は、グループ形成として「貿易ゲーム」をグループ別に分かれて高橋関西セミナーハウスマネージャーの進行リーダーのもと行った。この貿易ゲームは、国連の開発教育のツールとして生み出されたもので、グループ別に、人の数と、資源(紙)、道具(はさみなど)のバランスが違っていて、それぞれが進行リーダーの指示した製品(三角形など)を紙とはさみなどを使って作って、その製品を持って、世界銀行のところに持っていって、審査してもらい、審査に合格したらお金をもらうというゲーム。最後に一番お金をもうけたグループが勝ちというゲームで、これがちょうど先進国と開発途上国の状況を反映していることから、このゲームを通じて南北問題などを体験できるというもの。この後、組合員にとって大切な組合活動の優先順位について議論した。
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グループ形成「貿易ゲーム」 |
組合活動の優先順位を議論 |
ファンタジー・グループ
12日の晩は、日高神戸学院大学教授を講師とするファンタジー・グループを行った。この講義は、非言語による情動の深いレベルのコミュニケーションを体験するグループワークで、最初に、ギターを手にした日高先生の歌をみんなで聴いた。その後、二人で組んで、整体をお互いにやりあうコミュニケーション、そして最後に、メインのフィンガー・ペインティングによるグループでの絵の作成を行った。話をしないで、お互いのコミュニケーションをとりながら、各自が絵を描きながら、他の絵を壊したり壊されてたりして、最終的に一つの絵をこしらえていく作業で、童心に返って、人間の内なる何かに触れたコミュニケーションづくりを味わった。
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日高教授による人生の歌を聴く受講生 |
二人一組になって背骨の整体をしあう受講生 |
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題「武士の最後」 |
題「灰の少女」 |
題「始まり」 |
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題「乱」 |
題「荒波」 |
題「変竹林」 |
英会話/講義「現代科学技術の課題」/第37回同窓会ひらく(1月13日) |
朝の体操の後、散歩では、対岸に修学院離宮がある音羽川沿いに上り、砂防ダムのところまで足を伸ばした。途中、比叡山登山のきらら坂登山道の入り口まで行ってみた。最初の20−30分が少し急勾配で後はハイキングコース、23日にいよいよ比叡山登山、天気はいかになるか。
散歩の後、第1回の英会話が行われた。最初に高橋マネージャーからこれから7回にわたる英会話の意義について話があったあと、英会話の講師5人の留学生から自己紹介が行われた。その後、担当の講師の振り分けの抽選が行われ、それぞれ5グループにわかれ早速に第1回のレッスンが行われた。
本日の講義は午前中のみ。午前中の講義は、この講義のためにわざわざ昨晩日本に帰国された政池日本学術振興会ワシントンセンター所長による「現代科学技術の課題」について講義を受けた。1部は現代物理学の到達点について、宇宙と素粒子の謎などを中心に、第2部では、科学技術と人間の幸福について、興味深い講義であった。受講生からも活発な質問が出された。
終了後、前回第37回コースの卒業生の三洋電機労組の権田さんと鴇沢さんが、今回受講生に対して激励の挨拶を述べた。
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音羽川砂防ダムの前で記念撮影 |
英会話講師の自己紹介 |
英会話のレッスン |
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前回卒業生を代表して激励の挨拶をする権田さん(右)と鴇沢さん |
「現代科学技術の課題」を講義する政池先生 |
13日(土)晩には、前回の第37回コース卒業生が大阪で同窓会を開いた。同窓会には、大阪のメンバーを中心に10名が参加した。参加者は、幹事の大塚正彦さん(全労済大阪)、高橋英樹さん(本田技研)、三洋電機の谷川富夫さん、権田英二さん、鴇澤冶行さん、神鋼の粟田裕也さん、松下の空野仁志さん、IDEC労組の大谷正彦さんの8名が出席した。
卒業生から、第38回生に日本酒の差し入れが手渡された。これは、17日の交流会での景品に「第37回生大賞」として使わせていただくことにした。この同窓会には、第12回卒業生の辻敏孝氏(現・松下共済会アカデミー学院長)、渡辺JC本部組織総務局も参加した。
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第37回生同窓会を開催(13日晩、大阪で) |
大谷さんの音頭で中締めを |
大塚幹事から第38回受講生への差し入れを |
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