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第96号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年10月31日)

自動車労働者がGMのスト終了を票決

2019-10-29

全米自動車労組(UAW)の組合員は、1970年以降GMで最も長期に及んだストの終了を票決した。

ストが終了したのは10月25日金曜日、UAW組合員が1カ月以上にわたってピケを張った末、賛成57%で新しい4カ年協約の支持を票決したときである。ほぼ5万人の自動車労働者による40日間のストライキは、GMで50年ぶりの長期ストであり、全米レベルで見ても数十年間で最大の争議の1つに数えられる。UAWはマック・トラックでも会社側と合意に達し、金曜日に35年ぶりのストを終了した。

新協約には重要な組合の勝利がいくつか盛り込まれている。すべての労働者が1万1,000米ドルの協約締結ボーナスを受け取り、二重構造の労働制度が実質的に廃止された。この協約は業績ボーナス、年一度の昇給、一時金も定めており、健康保険を維持している。

しかし、労働者が強硬な姿勢で臨んでも、GMに工場閉鎖計画を撤回させるには不十分だった。GMも他の自動車メーカー同様、自律走行車・電気自動車へのシフトや個人輸送からの脱却が推進する産業の大きな変化に取り組んでいる。自動車メーカーが直面している根本的な技術シフトを考慮すれば、UAW協約は立派な業績と考えられる。

テリー・ディッテスUAW副会長は断固たる態度でピケに加わった労働者を称賛し、次のように述べた。
「労働者たちが払った犠牲と勇敢な姿勢は、アメリカの労働者階級を苦しめてきた二重賃金構造と永続的な臨時労働者への分類に取り組んだ」

労働者は、GMが2008年に495億米ドルの企業救済を受けていながら、これまで3年間に得た350億米ドルの利益を分配しようとしないことに激怒していた。自動車労働者は、GMが倒産に直面したときに会社を救うために大幅に譲歩し、公正な解決を勝ち取るために長期戦を展開した。

このストでGMの逸失利益は20億米ドルにも上り、株価の下落率は5%を超えると推定される。

このストには多大な国際支援・連帯が寄せられた。それだけ大規模な争議に発展したのは、この闘いが関連労働者にとってのみならず、生産プロセスへの大きな変化を背景に、すべての場所の製造業労働者が適正賃金を勝ち取れるようにするうえでも重要とみなされていることを意味した。

今回の結果は他の職場、特にUAWが間もなく賃金交渉を開始するフォードで大きな波及効果を及ぼすと予想される。

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長はこう述べた。
「このストが有意義だったのは、アメリカの労働運動が闘争心を取り戻したことを反映しているからだ。労働者たちは金融危機後、企業を破綻させないようにするために大きな犠牲を払った。それらの企業が黒字に戻った今、労働者たちは正当な分け前を求めている」

「GMは救済され、労働者は救済されなかった。企業が自らの繁栄を分配せずに、労働者を犠牲にして豊かになることはもはや許容できない」

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